新盆唐線

新盆唐線の概要

新盆唐線（シンブンダンせん）は、大韓民国のソウル特別市江南区に位置する新沙駅から、京畿道水原市の光教駅までを結ぶ鉄道路線です。この路線は、混雑を緩和することを目的に設計されており、ラインカラーは赤、愛称は「DX Line」と呼ばれています。

新盆唐線は、収益型民間資金事業（BTO）方式で建設され、民間事業者によって建設された後、完了した段階で政府に所有権が移転されます。その後、30年間の運営権を企業が持ち続けて鉄道の運営が行われます。この運営の保有は韓国鉄道施設公団が担当し、施設管理は新盆唐線株式会社や京畿鉄道株式会社などが行っています。

建設と開業の歴史

新盆唐線の歴史は2005年から始まります。2005年7月には第一期区間の江南駅から亭子駅までの着工が行われ、2008年2月にはフランスのタレス社がCBTCの契約を結びました。2011年には第一期区間が開業し、このときに限って運賃が無料とされました。

続いて2016年、第二期区間の亭子駅から光教駅間が開業され、光教車両事業所も設立されました。そして2022年には、第三期区間の新沙駅から江南駅までの延伸が実現しました。今後、龍山駅から新沙駅間や光教中央駅から西側への延伸も計画されています。

施設と運転

新盆唐線は全長が無人運転システムを利用していますが、非常時には資格を持つ運転士が添乗しています。鉄道側の技術的要件として、閉塞方式はタレスRF-CBTCが採用されています。すべての区間が複線であり、光教車両事業所が車両基地として機能しています。また、走行方向は左側通行です。

運賃と料金体系

運賃については、Tマネーカードを使用する場合、10kmまでの基本運賃が2,400ウォン、1回用交通カードを使う場合は100ウォンの追加料金がかかります。さらに10kmを越えるごとに5kmにつき料金が加算される仕組みになっています。

また、他の路線との乗り換えの際には追加料金が発生し、混在区間を跨いで乗車する場合には料金の割引が適用されることが特徴です。ただし、敬老や障害者の無賃乗車制度については、今後の経営状態に影響を与える可能性があるため注意が必要です。

主要な関連事業者

新盆唐線の運営には、新盆唐線株式会社、京畿鉄道株式会社、新ソウル鉄道株式会社、ネオトランス株式会社の4社が関与しています。それぞれが異なる区間の建設と運営に責任を持ち、協力しながら新盆唐線の一貫した運営に努めているのです。

これらの企業は、それぞれの設立から苦労しながら新盆唐線の発展に寄与してきました。特に新盆唐線株式会社は第一期区間の建設と施設管理を担い、京畿鉄道株式会社は第二期区間を担当しています。より長期的には、新ソウル鉄道が将来の運営の一環として計画されているため、新盆唐線の今後の発展にも期待が寄せられています。

新盆唐線は、都市交通を支える重要なインフラとして位置づけられ、今後のさらなる発展が期待される路線です。

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