新茅町

新茅町（しんかやまち）

新茅町は、日本の岡山県津山市に位置する一地区です。この地の郵便番号は708-0042が割り当てられています。

地理

この地域は、市内を流れる主要な河川である吉井川の北側に位置しており、その周辺地域との境界は比較的明確です。具体的には、東側は鉄砲町と、西側は母体となったともいえる茅町と、北側は西寺町と、そして南側は津山口とそれぞれ境を接しています。これらの町に囲まれた地理的な位置関係にあります。

歴史的背景

新茅町の歴史は、隣接する茅町から分かれて成立したことに始まります。誕生当初は、現在とは異なる「柳土手」という名称で呼ばれていました。

近代以降の変遷

明治維新後の行政区画の再編の中で、この地は重要な変化を遂げました。1872年（明治5年）には、それまでの名称であった柳土手が改められ、「新茅町」と称されるようになります。その後、1889年（明治22年）6月1日には町村制が施行され、新茅町を含む津山城下町の区域や、宮川より西側に位置する他の町々が合併し、新たな行政単位として西北条郡津山町が発足しました。これは、津山城下町の核となる部分と、それに隣接する地域が統合され、近代的な「町」としての骨格が形成された出来事でした。

さらに時代の流れとともに行政区画の見直しが進み、1900年（明治33年）4月1日には、津山町が東南条郡津山東町を編入する大きな動きがありました。同時に、西北条郡をはじめとする周辺の郡が統合され、新たに苫田郡が誕生したことで、この地は広域を管轄する苫田郡津山町の一部となりました。

そして、昭和に入るとさらなる合併が進みます。1929年（昭和4年）2月11日には、度重なる合併を経て拡大した苫田郡津山町が、周辺の複数の町村をさらに加えて都市としての体制を確立し、市制を施行。これにより「津山市」が誕生し、新茅町はその新たな市の構成要素の一つとなったのです。このように、新茅町は江戸期から近代にかけて、行政区画上の位置づけを変化させながら現在に至っています。

現在の状況

現代の新茅町は、津山市内の一区域として日々の生活が営まれています。交通網に関して言えば、域内には主要な幹線道路である国道や県道は通っておらず、主に生活道路が網の目のように張り巡らされています。地域住民の移動手段は、主に市内の公共交通機関や自家用車、自転車などが中心となります。

住民の構成については、特定の時点（例えば2021年（令和3年）1月1日現在）における正確な世帯数や総人口に関するデータが把握されています。また、地域社会を支える教育基盤として、公立の小・中学校への通学区域が市当局によって定められており、新茅町に居住する児童・生徒は指定された学校へ通うことになります。これらの統計情報や行政的な指定は、新茅町が持つ現代の側面を理解する上で重要な要素となります。

もう一度検索