新里地域バス

新里地域バス『ふれあい号』の概要

新里地域バス、通称『ふれあい号』は、岩手県宮古市によって運営される地域密着型のコミュニティバスです。このバスは、地域住民の移動手段を提供するとともに、地域の交流と活性化を図るために設計されています。愛称は、宮古市立新里小学校の生徒たちによる募集を基に決定されました。使用される車両は市が所有する自家用バスで、利用者に親しまれています。

設立の背景

『ふれあい号』は2020年10月12日、宮古市が新里診療所の患者輸送バスの無償運行を廃止し、新たにコミュニティバスの運行を開始する形で誕生しました。この動きは、岩手県北バスの和井内線が廃止されたことを受けてのことで、これにより地域の交通が途絶えることを避け、市民の移動を支援する目的がありました。新設された『ふれあい号』は有料バスとして運行されますが、新里診療所への通院に限り、宮古市が運賃を免除する特別な措置を取っています。

沿革

• - [2020年] 10月12日: 新里地域バス『ふれあい号』が運行を開始。これは、同年10月11日に岩手県北バスの和井内線が廃止されたことによるものです。
• - 2021年(令和3年) 4月1日: 昨年のダイヤ改正に伴い、和井内線の一部が蟇目駅まで延長されました。
• - 2021年(令和3年) 11月1日: ダイヤ改正により蟇目川井線が新設され、陸中川井駅で川井地域バスと接続されるようになりました。また、和井内線の土日祝日の運行が廃止され、腹帯循環線が腹帯線に変更されました。

運賃と乗車券

新里地域バスの運賃は、以下のように設定されています:

• - 大人（中学生以上）: 100円
• - 小児（小学生）: 50円
• - 障がい者等: 50円
• - 未就学児: 無料

運賃の支払いは、専用の回数券を利用することも可能です。この回数券は、指定の場所やバス車内で購入できます。利用者には便利な選択肢が用意されています。

運賃免除制度

新里診療所に通院する際は、利用者の負担を軽減するために、運賃が免除されます。免除を受けるには、診察券の提示が必要です。ただし、新里診療所以外での乗降や途中下車では適用がありません。これは、地域内での交通格差を解消する取り組みでもあります。

現行路線

新里地域バスにはいくつかの路線があります。主な路線は以下のとおりです:
1. 腹帯線: 新里総合事務所前から新里診療所を経由し、茂市駅を結ぶ。
2. 蟇目線: 新里診療所から茂市駅を結び、上蟇目へ向かう。
3. 和井内線: 茂市駅と新里地区を結ぶ路線で、平日のみの運行です。
4. 蟇目川井線や刈屋線も運行されており、それぞれ地域内の主要スポットをつなぎます。

他の交通機関との接続

新里地域バスは、いくつかの主要な交通機関と接続しています。例えば、国道106号上では岩手県北バスの106急行バスと接続が可能で、乗り換えが容易です。各停留所では、バスの接続が明確になっているため、乗客はスムーズに移動できます。

このように、新里地域バス『ふれあい号』は地域の交通手段として重要な役割を果たし、多様なニーズに応えるサービスを提供しています。今後も地域の振興と住民の利便性向上に寄与することが期待されています。

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