新飯塚駅

新飯塚駅の概要

新飯塚駅（しんいいづかえき）は福岡県飯塚市に位置する九州旅客鉄道（JR九州）の主要駅です。この駅は筑豊本線と後藤寺線の2路線が交差する接続駅であり、後藤寺線はここが終点となります。列車運行上は新飯塚駅に向かう列車が上り、出発する列車が下りとされています。筑豊本線は「福北ゆたか線」として知られ、さらに多くの利用者に親しまれています。駅番号は筑豊本線がJC14、後藤寺線がJJ01です。

歴史

新飯塚駅の歴史は1902年に遡ります。当初は九州鉄道（初代）の貨物専門駅として設立され、名前は芳雄駅でした。その後、1907年には九州鉄道が国有化され、帝国鉄道庁の管理下に入ります。1920年からは旅客取扱が開始され、1935年には現在の新飯塚駅に改称されました。1980年代に貨物業務の廃止が進み、1987年の国鉄分割民営化によりJR九州が所管するようになりました。

2001年には新しい橋上駅舎が完成し、利便性が向上しました。また、駅にはトンネルが設けられ、西口と東口を繋いでいます。2000年代にはICカードSUGOCAも導入され、駅の利用が更に便利になりました。

駅構造

新飯塚駅は地上に位置し、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線を有する地上駅です。直営駅として「みどりの窓口」が設置されており、各方面へのアクセスが可能です。基本的には、1番のりばが小竹・直方・折尾方面、2番のりばが桂川・篠栗方面、3番のりばが下鴨生・田川後藤寺方面の列車に使用されます。特に、最近のダイヤ改正により、日中にも折り返し運転の列車が増えました。

ホームの構造は、1番線が電車用、2・3番線が気動車用であり、高さがそれぞれ異なります。このため、電車と気動車の間には段差が発生しています。駅舎は西口側に位置し、周辺地域へのアクセスが良好です。

利用状況

2020年度のデータによると、新飯塚駅の1日平均乗車人員は約2,994人です。この数値は近年においても安定しており、地元住民や通勤通学の利用者にとって重要な交通機関の一つです。

駅周辺の環境

新飯塚駅は1964年に飯塚市役所が駅近くに移転して以来、地域の中心的な駅として成長を続けています。市役所は駅から400mほどの距離にあり、飯塚市の商業施設やバスターミナルは近隣に位置しています。さらに、国道201号も近く通っているため、交通の要所としての役割を果たしています。周辺は20世紀の終わりから発展した柏の森地区があり、住宅地としての需要も高まっています。

バス路線

新飯塚駅の西口には、宮若市との交通を結ぶ「ゆめりあバス」が発着しています。西鉄バスの路線もこの地域に展開されており、市内及び近隣都市へのアクセスが提供されています。駅の東側には飯塚バスターミナルがあり、更なる交通手段が利用可能です。

新飯塚駅は利用者のニーズに応じた便利な交通拠点であり、今後も地域の発展に貢献していくでしょう。

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