後藤寺線

後藤寺線の概要

後藤寺線（ごとうじせん）は、福岡県飯塚市の新飯塚駅から福岡県田川市の田川後藤寺駅までを結ぶ、九州旅客鉄道（JR九州）が運営する鉄道路線です。この路線は地方交通線に分類され、全長は13.3キロメートルで、駅数は合計6つ（新飯塚駅と田川後藤寺駅を含む）ですが、後藤寺線専用の駅は4つとなります。全線が単線で非電化であり、最高速度は85キロメートルです。

路線の特性

後藤寺線は、1067 mmの軌間を持ち、全線がバラスト軌道によって支持されています。閉塞方式は特殊自動閉塞式であり、運行の指令は博多総合指令センターが担当しています。重要なポイントとして、後藤寺線は福岡近郊区間に含まれるため、利便性が高いです。また、IC乗車カード「SUGOCA」にも対応していますが、途中下車はできません。本路線では、リアルタイム列車位置情報システム「どれどれ」が導入されており、公式アプリで列車の種別や行先、遅延情報を確認することができます。

利用状況

平均通過人員は日々の利用者数を示し、運行形態では朝夕に最も多く運行される様子が確認されます。2018年のダイヤ改正後、普通列車は下り22本、上り23本、そして途中無停車の快速列車が朝のみ運行されています。特にラッシュ時には、下鴨生駅での行き違いが行われ、1時間に2本の列車がスムーズに運行されています。

利用する車両は、筑豊篠栗鉄道事業部直方車両センターから提供されるキハ40形やキハ47形、キハ140形、キハ147形の気動車が用いられており、安心して乗車できます。これらは日田彦山線や筑豊本線とも共通運用されています。

歴史

後藤寺線の歴史は長く、もともとは石炭や石灰石を輸送するための貨物線として開設されました。1902年には九州鉄道によって新飯塚 - 下鴨生間の貨物側線が敷設され、それが後に旅客営業に転用されました。田川後藤寺駅との関係も深く、1897年に設立された豊州鉄道の末裔といえます。また、この路線は1943年に国有鉄道に買収された後、後藤寺線として正式に運営が開始されました。

現在の運行形態につながる変更や、ワンマン運転の導入など、近年もさまざまな改善がなされています。また、短い路線でありながら、周辺地域の交通の要所として重要な役割を果たしています。特に、2016年に開始された列車位置情報の配信は、乗客にとって非常に便利なものとなっています。

駅一覧

全駅が福岡県内にあり、利用者には知名度の高い駅が並びます。新飯塚駅は筑豊本線と接続し、田川後藤寺駅は日田彦山線と接続するため、さらなる利便性が提供されています。

いずれにせよ、後藤寺線は地域に密着した交通インフラとしての重要性を持ち、歴史とともに多くの人々に親しまれています。

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