日出ジャンクション

日出ジャンクション：大分自動車道と東九州自動車道の交差地点

大分県速見郡日出町南畑にある日出ジャンクションは、大分自動車道と東九州自動車道が交わる重要な接続点です。別府湾の気候的特徴から、独特の課題を抱えているジャンクションでもあります。

厳しい自然環境と通行止め

別府湾から吹き上げる空気が冷却されることで、霧が発生しやすい地域です。特に冬季には降雪も多く、これらが原因で頻繁な通行止めが発生しています。国土交通省のデータによると、2014年度には日出ジャンクションから湯布院インターチェンジ間の通行止め時間が年間約271時間に及び、「災害・悪天候」部門でワーストを記録しました。ドライバーは、このジャンクションを利用する際には、天候情報に細心の注意を払う必要があります。

陸上自衛隊十文字原演習場との関係

日出ジャンクションは、国道500号と並走しながら十文字原地区を通過し、陸上自衛隊十文字原演習場の敷地を横切るという、地理的に特異な位置にあります。このため、演習の影響なども考慮した上で、道路設計や管理が行われていると考えられます。

複雑な接続構造

日出ジャンクションの構造は、大分自動車道と東九州自動車道の開通時期の違いによって特徴的なものとなっています。具体的には、大分自動車道の鳥栖方面と東九州自動車道の清武方面が直結しているのに対し、東九州自動車道の北九州方面は分岐する構造です。この接続方法は、他のジャンクションと比較して、やや複雑な経路設定になっていると言えるでしょう。

歴史

1994年12月15日: 大分自動車道・日出JCT - 速見IC間（速見支線）が開通。日出ジャンクションが供用開始されました。
2015年3月1日: 東九州自動車道・豊前IC - 宇佐IC間が開通。これに伴い、速見支線の路線名称が東九州自動車道に変更されました。
2018年8月5日: 大分自動車道・日出JCT - 大分米良IC間の路線名称が東九州自動車道に変更されました。

接続道路

E34 大分自動車道 (10番)
E10 東九州自動車道 (10番)

隣接インターチェンジ

大分自動車道

(9) 湯布院IC
(9-1) 由布岳PA/SIC
(10) 日出JCT

東九州自動車道

(9-4) 速見IC
(10) 日出JCT
(10-1) 別府湾SA/SIC
(11) 別府IC

類似構造のジャンクション

日出ジャンクションと同様の、複数の高速道路が複雑に接続する構造を持つジャンクションは、日本各地に存在します。例として、札幌JCT、安代JCT、長岡JCT、更埴JCT、広島北JCT、下関JCT、川之江東JCTなどが挙げられます。これらのジャンクションも、それぞれ独自の地理的条件や歴史的背景を反映した複雑な構造を持っています。

まとめ

日出ジャンクションは、気象条件の厳しさ、陸上自衛隊演習場との近接性、そして複雑な接続構造など、多くの特徴を持つジャンクションです。これらの特徴は、道路利用者にとって理解しておくべき重要なポイントと言えるでしょう。また、類似構造を持つ全国のジャンクションと比較検討することで、日出ジャンクションの特性をより深く理解することができるでしょう。

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