国道500号

国道500号の概要

国道500号は、大分県別府市から佐賀県鳥栖市に至る一般国道です。全長172.4 kmのこの道路は、途中の区間では山間部を主に通っており、特に起点から終点の間には狭い道幅や未改良の箇所が多く見られます。また、他の道路との重複区間も多く存在するのが、この国道の特色でもあります。

道路の構成と特徴

はじまりは別府市内、国道10号交差点となる「九州横断道路入口交差点」で、そこから国道213号と大分県道・熊本県道11号別府一の宮線が交差する坊主地獄先交差点へと続きます。この区間の一部は「九州横断道路」の一部として、傾斜地を登る形で続きます。その後、東九州自動車道に沿ったワインディングの道を通って明礬温泉や十文字原を経て日出町へと進んでいきます。

日出町を抜けると、山間部に入りますが、この道は一部改良中の箇所もあり注意が必要です。宇佐市の安心院町を通過し、アフリカンサファリの近くを経由します。宇佐市院内町界隈では国道387号との交差点に至り、短い重複区間があります。その後、交通量の少ない狭い山道を通り、名勝として有名な耶馬渓を通過します。

その後、中津市に向かい、国道212号、496号との重複区間を経て、またもや山岳部に入ります。特に英彦山の中を通る際は、冬場に路面凍結や積雪が頻発するため、注意が必要です。

歴史とその影響

国道500号は、1993年に路線が認定されましたが、2016年には構造物建設に伴い一部が通行止めとなるトラブルもありました。特に近年は豪雨による被害が多発し、付替道路の開通までたいへん多くの制約が伴いました。ようやく2021年には新しく建設された付替道路が開通し、交通が再開できました。

主要な道路施設

国道500号には多くの橋やトンネルが存在します。大分県内には、新別府橋、七仙橋などの橋梁があり、福岡県には江川大橋などがあります。また、多くのトンネルも設けられており、特に宇佐市から中津市までの区間で利用されます。これらの道路施設は、地域住民や観光客にとって重要な交通手段となっています。

交通情報と注意事項

この道路は全般的に山岳部を通過しますが、高い標高の地点では、冬季に積雪や路面凍結による影響が出やすいため、通行の際には事前に道路交通情報を確認することが求められます。特に雨季には、土砂崩れなども起こり得るため、十分な注意が必要です。

終わりに

国道500号は、山々と自然に囲まれた美しい景観を有する道路であり、地域の重要な交通路として機能しています。訪れる際には、その自然を楽しみつつ、安全運転を心掛けていきましょう。

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