日南市天福球場

日南市天福球場の概要

日南市天福球場（にちなんしてんぷくきゅうじょう）は、宮崎県日南市に位置する施設で、天福運動公園内にあります。この球場は主にプロ野球の春季キャンプ地として利用されており、特に広島東洋カープのキャンプが行われることで知られています。

歴史的背景

天福球場は1962年に築かれ、翌1963年から広島東洋カープがここで春季・秋季のキャンプを実施してきました。この球場は、日南総合運動公園野球場（通称：東光寺球場）と共に使用されることが多く、キャンプの前半は主に二軍選手が、後半に一軍選手が合流する形式で行われていました。2013年には沖縄市野球場の改修によって天福と東光寺の両方で春季キャンプが行われることになりました。

その後も球場の利用方法は変化し、2014年以降は一軍チームの一次キャンプを天福球場で、二次キャンプを沖縄市野球場で行うようになりました。球場の老朽化に伴い、2005年には大規模な改修が行われ、主なスタンドが全面改築されました。この改修により、収容能力が向上し、より快適な観戦環境が整備されました。

施設の特徴

天福球場の施設は、両翼99m、中堅122mという規模を誇ります。内野部分は土で舗装されており、外野は天然芝が敷かれています。また、メインスタンドは屋根付きで2,000人を収容することが可能です。スコアボードはパネル式で、得点や打順、ボールカウンターの表示にのみ対応しています。

照明設備は4基完備されており、ナイター開催も可能です。球場の周辺には、ブルペンや室内練習場もあり、選手たちのトレーニング環境が充実しています。特に室内練習場は2015年にリニューアルされ、人工芝が敷設されています。

レフトスタンドの後方にはサブグラウンドがあり、ここでは坂道ダッシュといった特殊なトレーニングが行われ、日南キャンプの名物となっています。さらに、球場の設備は年々強化されており、選手や観客のための環境整備が続けられています。

アクセスと今後の展望

日南市天福球場へは、日南線の油津駅から約5分の徒歩圏内に位置しており、アクセスの良さも魅力です。地元チームのキャンプに加え、2024年には九州アジアリーグの公式戦が行われる予定であり、地域活性化に寄与しています。

このように、日南市天福球場は歴史とともに発展し続ける野球場であり、今後もプロ野球の重要な拠点としての役割を果たし続けることでしょう。

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