油津駅

油津駅（あぶらつえき）

油津駅は、宮崎県日南市岩崎に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）日南線の駅です。日南線の一部列車は当駅で折り返し運転を行っており、日中時間帯を中心に双方向の列車に接続しています。

歴史

1937年（昭和12年）4月19日：鉄道省志布志線（現・日南線）の大堂津駅 - 当駅間延伸時に終着駅として開業。これに先立ち、4月5日に油津線初代油津駅が元油津駅に改称されています。
1941年（昭和16年）10月28日：志布志線が当駅から北郷駅まで延伸し、途中駅となりました。同時に貨物支線である当駅 - 元油津駅間が開通しました。
1960年（昭和35年）7月25日：貨物支線 当駅 - 元油津駅間が廃止されました。
1963年（昭和38年）5月8日：志布志線の志布志駅 - 北郷駅間が日南線に編入され、日南線の駅となりました。
1982年（昭和57年）11月15日：貨物の取り扱いが廃止されました。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物の取り扱いが廃止されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、九州旅客鉄道（JR九州）の駅となりました。
2004年（平成16年）4月1日：簡易委託駅となりました。
2018年（平成30年）2月4日：駅舎外観が赤く塗り替えられ、「カープ油津駅」の愛称が付けられました。
2022年（令和4年）
2月8日：内装もカープ仕様となり、リニューアル式典が開催されました。
4月1日：宮崎支社発足に伴い、鹿児島支社から同支社へ移管されました。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車交換が可能です。駅舎とホームは構内踏切で連絡しています。構内は広く、かつては側線があったため、ホームと駅舎の間には少し距離があります。1937年（昭和12年）の開業当時からの駅舎が使用されています。

元々は白を基調とした駅舎でしたが、日南市が長年にわたり広島東洋カープのキャンプ地となっていることから、地元のカープファンの提案により、2018年2月から駅舎が赤く塗り替えられ、「カープ油津駅」という愛称が付けられました。さらに、日南飫肥杉デザイン会が駅舎内部もカープ仕様にすることを企画し、クラウドファンディングなどの資金で内装も改められ、2022年2月8日にリニューアル式典が実施されました。

現在は簡易委託駅となっており、きっぷうりばが設置されています。以前は駅員が配置されていましたが、2004年（平成16年）4月1日をもって無人駅となりました。しかし、それに危機感を抱いた日南市は、市の外郭団体である日南市観光協会を市役所内から駅舎内に移転し、観光案内所を開設しました。同時に出札業務を受託し、簡易委託駅となっています。

のりば

ホームは以下の通りです。

1. 1番のりば: 志布志方面
2. 2番のりば: 宮崎方面

利用状況

2015年（平成27年）度の1日平均乗車人員は148人です。

近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りです。

(省略)

駅周辺

駅周辺には油津市街地が広がっており、各種銀行などが立地しています。

バス路線

路線バスは宮崎交通の油津駅前バスセンターに発着します。

1番のりば
宮崎空港・宮崎駅行
伊比井方面 ANAホリデイ・イン リゾート宮崎（旧・青島パームビーチホテル）行
2番のりば
中益安・北郷方面 さくらアリーナ行
内野田・北郷方面 さくらアリーナ行
風田方面 松永行・風田行
飫肥行
南郷・夫婦浦方面 幸島入口行

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

日南線
特急「海幸山幸」停車駅
快速「日南マリーン号」・普通：日南駅 - 油津駅 - 大堂津駅

かつて存在した路線

日本国有鉄道

* 日南線（貨物支線・廃線）：油津駅 - （貨）元油津駅

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