日原天文台

日原天文台は、島根県鹿足郡津和野町（旧日原町）に位置する天文台で、口径75cmの反射式望遠鏡が設置されています。1985年に国内初の公開型天文台として開設され、以来、地域住民や観光客に親しまれてきました。天文台は、島根県の観光・行楽スポットとしても重要な役割を果たしています。

概要

日原天文台の最大の特徴は、75cm反射望遠鏡です。この望遠鏡には、すばる望遠鏡と同じ技術が用いられており、経緯儀式架台にナスミス焦点を持つユニークな構造となっています。これにより、天体の精密な観測が可能になっています。

施設は天文台本体に加え、森と星の科学館、天文資料館、ペンション（北斗星）、キャンプ場、テニスコートなど、多岐にわたる施設で構成されています。周辺の枕瀬山には、キャンプ場や森林公園が整備されており、自然を満喫できる環境も魅力の一つです。

2008年には、日本環境協会が主催する夏期全国星空継続観察において、日原天文台は24.4等という観測結果を記録しました。これは、福井県自然保護センターと並んで本州で最も光害が少ない夜空であり、全国でも2番目の記録です。全国1位は沖縄県の波照間島（24.5等）でした。

また、日原天文台では、「願い星★宅配便キット」（有料）というユニークなサービスも提供しています。このキットを利用して願い事を書き、専用ポストに投函すると、近隣の太鼓谷稲成神社に奉納され、お炊き上げが行われます。これにより、願い事が叶うようにと祈願するものです。

沿革

日原天文台は、以下の沿革を辿ってきました。

1985年：国内初の公開型天文台として開設。
1994年：森と星の科学館が開設。
2005年：100万人のキャンドルナイトイベントが開始。

脚注・出典

（特になし）

関連項目

公開天文台一覧

日原天文台は、美しい星空を観察できるだけでなく、科学や自然に触れ合える複合施設として、訪れる人々に様々な体験を提供しています。天体観測や自然散策を通じて、学びと癒しの時間を提供し続けています。

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