日和佐うみがめ博物館カレッタ

日和佐うみがめ博物館カレッタ

日和佐うみがめ博物館カレッタは、徳島県海部郡美波町に位置するウミガメに特化した博物館です。この施設は「自然と人間の共存」をテーマとし、ウミガメの保存と教育に力を入れています。「カレッタ」という名称は、アカウミガメの学名に由来しています。世界におけるウミガメに関連する博物館の中でも、非常に特殊な存在となっています。

博物館の概要

1985年8月4日に開館され、室戸阿南海岸国定公園の中央に位置する大浜海岸の近くに設立されました。ウミガメの研究と保護を目的としたこの博物館は、ウミガメに関する知識を深めるための重要な拠点となっています。しかし、2023年6月には施設と展示物の老朽化が影響し、一時休館となりました。再開は2025年7月19日に予定されています。

この博物館は2階建てで、1階には世界中のウミガメの剥製や亀の進化の過程に関する展示があり、訪れる人々にウミガメの多様性を紹介しています。また、2階には、ウミガメに関するクイズや、120インチのハイビジョンシアターを用いた学習スペースが設けられています。屋外には、体長1メートルを超えるウミガメを飼育するプールもあり、2025年時点では陸棲、水棲あわせて21種類54匹のカメが飼われています。

特筆すべきは、1950年に生まれたウミガメの「浜太郎」です。彼は平成22年3月に命名され、飼育されているウミガメの中で年齢が明らかな個体として、世界の記録を保持しています。

観覧情報

博物館は毎日、午前9時から午後5時まで開館していますが、月曜日は休館日です。祝日の際は翌日に休館となります。また、年末の12月29日から31日も休業します。入場料金は大人（高校生を含む）が1000円、中学生が500円、小学生が300円、幼児（3歳以上）が100円、2歳以下は無料となっています。また、年間パスポートも販売されており、大人が2000円、中学生が1000円、小学生は600円、幼児（3歳以上）は200円で購入可能です。

アクセスと周辺施設

JR牟岐線の日和佐駅からは徒歩約20分でアクセスできます。博物館周辺には、大浜海岸や日和佐城、および薬王寺などの観光名所も点在しており、訪れる際にはそれらのスポットと併せて楽しむことができるでしょう。

メディアでの取り上げ

日和佐うみがめ博物館カレッタは、NHKの朝の連続テレビ小説『ウェルかめ』の舞台の一つにもなっています。このドラマ内では「ウミガメ館」として紹介され、多くの人々にその存在を知ってもらうきっかけとなりました。

このように、日和佐うみがめ博物館カレッタは、ただの観光地に留まらず、ウミガメ保護活動の重要な拠点としても機能しており、訪れた人々に多くの学びを提供しています。

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