日和佐篤

日和佐篤（ひわさ あつし）は、1987年5月22日生まれ、兵庫県神戸市出身のラグビー選手です。現在はジャパンラグビーリーグワンのコベルコ神戸スティーラーズに所属し、スクラムハーフ（SH）としてチームを牽引しています。

身長166cm、体重72kgと、ラグビー選手としては小柄ながら、その卓越したスキルとスピードで、国内外の舞台で活躍を続けています。ニックネームは「あっちゃん」や「ワサ」として親しまれています。

経歴

日和佐選手は、広陵中学校、報徳学園高校、法政大学を経て、2010年にサントリーサンゴリアスに入団しました。報徳学園ラグビー部では主将を、法政大学ラグビー部ではバイスキャプテンを務めるなど、若い頃からリーダーシップを発揮していました。大学時代には、2年連続（2008年度、2009年度）で関東大学リーグ戦の優秀選手に選出され、2008年度には東西大学選抜メンバーにも選ばれるなど、その才能は早くから注目を集めていました。

サントリー入団後は、1年目からスタメンに抜擢され、そのテンポの良い速い球捌きでチームに貢献。2010-2011年度トップリーグでは新人賞を受賞しました。また、2011年4月30日には、アジア5カ国対抗の香港戦で日本代表として初キャップを獲得し、同大会では新人賞を受賞しました。同年開催されたラグビーワールドカップ2011では全4試合に出場し、ニュージーランドのドミニオン・ポスト紙が選出した「海外のベストフィフティーン」にも選ばれるなど、世界からも高い評価を受けました。その後も、2011-2012年度、2012-2013年度、2013-2014年度と、3年連続でトップリーグベスト15を受賞。日本を代表するスクラムハーフとしての地位を確立しました。

2015年には、ラグビーワールドカップ2015の日本代表にも選出され、同年12月にはスーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズの2016年スコッドにも名を連ねました。2018年シーズンをもってサントリーを退社し、神戸製鋼コベルコスティーラーズへ移籍。2020年には、同チームの共同主将に就任し、チームを牽引しました。

日和佐選手のプレースタイルは、持ち前のスピードと正確なパス、そしてゲームコントロール能力にあります。小柄な体格ながら、果敢なプレーでチームを鼓舞し、常に全力で試合に臨む姿勢は、多くのファンを魅了し続けています。日本代表としては、51キャップ（2015年10月現在）を誇り、国際舞台でもその実力を証明しています。

日和佐選手は、その豊富な経験とリーダーシップで、所属チームだけでなく、日本のラグビー界全体を盛り上げる存在として、今後の活躍も大いに期待されています。

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