日和佐道路

日和佐道路

日和佐道路は、徳島県阿南市福井町小野を起点とし、海部郡美波町北河内を終点とする、一般国道55号を構成する地域高規格道路です。阿南安芸自動車道の一部を担い、総延長は9.3kmに及びます。この道路は、災害発生時の緊急輸送路としての機能も有しており、地域住民の安全確保にも貢献しています。

概要

日和佐道路は、以下の区間から構成されています。

小野IC - 由岐IC : 3.1 km
由岐IC - 日和佐出入口 : 6.2 km

道路の規格は第1種第3級で、道路幅員は基本的に10.5mですが、由岐IC付近のみ20.5mとなっています。車線数は暫定2車線で、完成時には4車線となる予定です。設計速度は80km/hですが、現時点では70km/hに制限されています。通行料金は無料です。

歴史

従来の国道55号は、事前通行規制区間や急カーブが多かったため、阿南安芸自動車道の中でも先行して整備が進められました。2007年には由岐IC - 日和佐出入口間が開通し、四国地方の国土交通省直轄の地域高規格道路としては初の開通となりました。これにより、これまで交通の便が悪かった美波町由岐地区のアクセスが大幅に改善されました。2011年7月16日には、残る小野IC - 由岐IC間も供用開始され、全線が開通しました。

1994年12月 : 阿南安芸自動車道全体が計画路線に指定
1995年度 : 整備区間に指定、事業に着手
1995年 : 環境影響評価の作業
1996年度 : 測量と設計協議に着手
1999年 : 由岐IC - 日和佐出入口間で用地買収と工事に着手
2000年4月 : 起工式
2001年 : 小野IC - 由岐IC間で用地買収と工事に着手
2001年7月 : 最長トンネルの美波ゆめトンネルが着工
2003年12月 : 美波ゆめトンネル貫通
2007年5月12日 : 由岐IC - 日和佐出入口間開通
2011年7月16日 : 小野IC - 由岐IC間開通

構造物

日和佐道路には、多くの橋梁とトンネルが建設されています。主な橋梁は以下の通りです。

由岐IC橋 (18 m)
田井第二高架橋 (325 m)
喜多地川橋 (25 m)
木岐高架橋 (225 m)
北白浜二号橋 (84 m)
うみがめ橋 (72 m・名前は一般募集)

主なトンネルは以下の通りです。

由岐トンネル (1279 m)
木岐第一トンネル (258 m)
木岐第二トンネル (210 m)
北白浜トンネル (492 m)
美波ゆめトンネル (1968 m・名前は一般募集) - 徳島県南部で最長のトンネル

通過市町村

日和佐道路は、以下の市町村を通過します。

徳島県
阿南市
海部郡美波町

位置関係

日和佐道路は、徳島南部自動車道、桑野道路、福井道路に接続し、海部野根道路、野根安倉道路へと繋がっています。

(松山・高松・鳴門方面) - 徳島南部自動車道 - 桑野道路 - 福井道路 - 日和佐道路- (美波～牟岐～海部) - 海部野根道路 - 野根安倉道路 - (安芸・高知方面)

関連項目

阿南安芸自動車道
四国横断自動車道
四国地方の道路一覧
* 地域高規格道路一覧

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