日本とカーボベルデの関係

日本とカーボベルデの関係

日本とカーボベルデの関係は、1975年のカーボベルデ独立直後に日本が国家承認を行ったことから始まりました。両国は友好的な関係を維持していますが、地理的に離れているため、人的・経済的な交流はまだ多くありません。

両国の比較

歴史

カーボベルデは1975年7月にポルトガルから平和的に独立しました。日本は独立直後にカーボベルデを国家承認し、国交を樹立しました。現在、両国とも大使館は実館を置いておらず、日本は在セネガル日本国大使館が、カーボベルデは在中国カーボベルデ大使館がそれぞれ兼轄しています。

外交

二国間関係

日本とカーボベルデは地理的に離れているため、人的・経済的な交流はまだ限られています。しかし、カーボベルデはアフリカ諸国の中でも安定した民主主義を築いており、資本主義や自由主義などの価値観を共有していることから、両国間には友好的な関係が維持されています。

日本要人のカーボベルデ訪問

両国間の結びつきがまだ希薄であるため、日本要人のカーボベルデ訪問は多くありません。閣僚レベルでは、2006年に杉浦正健法務大臣が訪問した例があります。

カーボベルデ要人の訪日

カーボベルデ要人の訪日としては、2008年にペドロ・ピレス大統領がアフリカ開発会議出席のために訪れ、当時の福田康夫総理大臣と首脳会談を行い、日本の常任理事国入りを支持しました。2013年にはジョゼ・マリア・ヌヴェス首相が訪日し、安倍晋三総理大臣と首脳会談を行い、日本側はカーボベルデが後発開発途上国を脱し、安定した民主主義を構築していることを評価しました。2018年にはルイシュ・フィリプ・ロプシュ・タヴァルシュ外相がアフリカ開発会議閣僚会合出席のために訪日し、河野太郎外相と会談し、日本のカーボベルデに対する防災・食糧・経済面での支援について議論されました。また、両外相は2017年にもモザンビーク・マプトで会談を行っています。2019年8月にはユリス・コレイア・エ・シルバ首相が訪日し、安倍晋三総理大臣との首脳会談で防災や経済分野での協力が確認されました。

経済交流

カーボベルデの対日貿易は、2019年の輸入額が約4億2,927万円で、主な輸入品は機械類です。一方、対日輸出は2018年時点で約670万円程度と非常に少なく、主な輸出品は家具や魚油です。カーボベルデにとって主要な援助国は、旧宗主国のポルトガルやアメリカ合衆国、フランス、ルクセンブルクなどですが、日本もこれらの国々に次いで支援を行っています。

近年の主要なODAとして、「送配電システム整備事業(2012年、約61.86億円)」と「サンティアゴ島上水道システム整備事業(2013年、約152.92億円)」があります。これらの事業は、カーボベルデの電力供給の安定化と水不足の解消に貢献しました。

文化交流

2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、沖縄県中城村がカーボベルデ選手団のホストタウンに登録され、2019年にはカーボベルデの使節が訪問し、村内の学校と文化交流を行いました。しかし、大会期間中は新型コロナウイルスの影響により、選手の訪問は実現しませんでした。

脚注

1. カーボベルデ共和国（Republic of Cabo Verde）基礎データ - 外務省

関連項目

日本の国際関係
カーボベルデの国際関係
カーボベルデ

外部リンク

在カーボベルデ日本国大使館 、同 (フランス語)

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