日本とガボンの関係

日本とガボンの関係

日本とガボンは、1960年のガボン独立を日本が承認したことで外交関係が始まりました。その後、ガボンは1968年に東京に大使館を設置し、日本は1972年にガボンの首都リーブルヴィルに大使館を開設しました。両国は、政治、経済、文化など、様々な分野で交流を深めています。

両国の比較

ガボンは、アフリカ大陸西部に位置する国で、豊富な天然資源を有しています。一方、日本は東アジアに位置する島国で、高度な技術力を持つ工業国です。両国は地理的に離れていますが、資源貿易や開発援助などを通じて密接な関係を築いています。

歴史

ガボンは1960年にフランスから独立し、日本は同年に外交関係を樹立しました。ガボンは独立以来、内戦や紛争を経験しておらず、複数政党制への移行など、アフリカの中では安定した民主主義国家として知られています。外交面では、フランスなどの欧米諸国に加え、中国、韓国などとも積極的に関係を構築しています。

ガボンの第2代大統領であるオマール・ボンゴ・オンディンバ氏は、1967年から2009年までの40年以上にわたり政権を維持し、その間に5回も日本を訪問しました。また、現大統領のアリー・ボンゴ・オンディンバ氏も2010年と2013年に来日し、日本の首脳と会談を行っています。一方、日本からの首脳訪問は実現していませんが、閣僚レベルの訪問や特使派遣などを通じて、関係維持に努めています。

外交関係

ガボンは、独立以来、一貫して日本との良好な関係を維持しています。両国は、資源貿易や開発援助などを通じて、相互に協力し合っています。ガボンは、アフリカの中でも比較的安定した民主主義国家であり、そのことが日本との関係を円滑にしている要因の一つと考えられます。

ガボンは、旧宗主国であるフランスをはじめとする欧米諸国だけでなく、中国、シンガポール、トルコ、韓国、モロッコなど、多様な経済パートナーを求めており、積極的な外交を展開しています。このような背景から、日本との関係も非常に良好です。

経済交流

ガボンは、サブサハラ地域有数の産油国であり、OPECの加盟国でもあります。また、森林資源も豊富で、木材やマンガン鉱などの産出も盛んです。これらの資源は、日本にとって重要な供給源となっています。ガボンの対日貿易は、輸出が輸入を上回る黒字となっており、日本は建設用機械や自動車などを輸出することで、ガボンの資源採掘を支えています。

日本は、2018年までにガボンに対して累計120億円以上の開発援助を実施しており、フランスやアメリカ合衆国に次いで主要な援助国となっています。援助内容は、水産関係や森林保全など多岐にわたります。特に、ガボンは「地球の肺」とも呼ばれるコンゴ盆地に位置することから、森林保全への日本の支援は、地球規模の環境問題の解決にも貢献しています。

文化交流

日本はガボンに対して、教育機材や柔道機材などの文化無償協力を行っています。ガボンでは柔道が人気があり、2009年には柔道器材整備計画に関する交換文書が署名されました。また、両国には友好協会が設立されており、伝統文化紹介やポップカルチャーイベントを通じて、民間の交流が促進されています。

外交使節

駐ガボン日本大使

（大使館の詳細は、在ガボン日本国大使館の項目を参照）

駐日ガボン大使

アリスティド・N・E・イッセンベ（台北常駐、1967～1969年）
ジョゼフ・ングワ（台北常駐、1969年）
ルバン・マルシアル・ンツツム・オバム（1969年～）
クリストフ・ブパナ（1972年～）
シドワヌ・ムーニョン（1974年～）
（臨時代理大使）パトリス・マキタ（1989年以前～）
？？？？（1991～1993年）
？？？？（1993～1994年）
？？？？（1995～2001年）
ジャン・クリスチャン・オバム（2001～2010年）
（臨時代理大使）フランソワ・ペンジェ・ボンビラ（2010～2015年）
（臨時代理大使）フランシス・ベルナルダン・イニャンガ（2015～2018年）
ジョゼフ・ジロ・エファンゴン・オバゲ（2018年～）

脚注

（外務省のガボン共和国基礎データ参照）

関連項目

日本の国際関係
在ガボン日本国大使館
駐日ガボン大使館
在日ガボン人

外部リンク

外務省: ガボン共和国

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