日本とジンバブエの関係

日本とジンバブエの関係

日本とジンバブエの関係は、1960年代のローデシア時代に遡ります。当時、イギリスの保護領であったローデシアに日本総領事館が開設されましたが、ローデシアが国際的に承認されなかったため、1968年に閉鎖されました。その後、ローデシアはジンバブエとして独立し、日本は1980年にジンバブエを国家承認しました。1981年にはハラレに日本大使館が開設され、1982年には東京にジンバブエ大使館が開設され、正式な外交関係が始まりました。

外交関係

両国間では、政治、経済、文化など様々な分野で交流が行われています。近年では、日本から外務大臣政務官がジンバブエを訪問し、大統領や外相と会談を行っています。一方、ジンバブエからも大統領をはじめとする要人が複数回訪日し、首脳会談を通じて協力関係を強化しています。特に、2016年の首脳会談では、経済や安全保障面での協力を促進する共同声明が発表されました。

経済交流

日本は、ジンバブエにとって重要な経済援助国の一つです。2017年までに累計1000億円以上の経済支援を実施しており、農業やインフラ整備など幅広い分野で協力が行われています。例えば、「ニャコンバ灌漑事業のための灌漑開発計画」や「南北回廊北部区間道路改修計画」などが挙げられます。貿易面では、日本からの輸出が輸入を上回っており、主に自動車や化学製品が輸出され、鉄鋼や鉱物などの資源が輸入されています。また、日本企業による直接投資も行われており、豊田通商や関西ペイントなどがジンバブエで事業を展開しています。

文化交流

両国間の文化交流は、大使館の広報・文化活動を通じて行われています。また、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「ムベンデ・ジェルサレマの踊り」の保護プロジェクトに対して、日本が資金援助を行っています。スポーツ分野では、ジンバブエ出身のプロ野球選手やバスケットボール選手が日本で活躍しています。

その他の交流

ジンバブエでは、2000年代にハイパーインフレーションが発生し、自国通貨の価値が著しく低下しました。そのため、複数の外貨を法定通貨としていましたが、その中に日本円も含まれていました。しかし、実際に流通したのは主に米ドルと南アフリカランドでした。

このように、日本とジンバブエは政治、経済、文化など多岐にわたる分野で良好な関係を築いています。今後も両国間の協力関係がさらに発展していくことが期待されます。

外交使節

駐ジンバブエ日本大使
駐日ジンバブエ大使

参考文献

ジンバブエ共和国（Republic of Zimbabwe）基礎データ　外務省

関連項目

日本の国際関係
ジンバブエの国際関係
在日ジンバブエ人
駐日ジンバブエ大使館
在ジンバブエ日本国大使館

外部リンク

在ジンバブエ日本国大使館
駐日ジンバブエ大使館

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