日本とスウェーデンの関係

日本とスウェーデンの関係

日本とスウェーデンの関係は、17世紀の鎖国時代にまで遡ります。日本を訪れた最初のスウェーデン人は、1647年に出島に到着したヨーハン・オーロフソン・ベリイでした。彼は後にスウェーデン海軍の大将となった人物です。同年の11月には、フレデリック・コイエットが商館長として到着しました。1649年には、ユリアン・スヘーデルが来日し、砲術指導を行うとともに、日本で初めて三角測量を伝えました。また、1775年には、医師であり植物学者でもあるカール・ツンベルクが出島に到着しました。彼は翌年には江戸に参府し、その道中では日本の植物を調査・収集しました。ツンベルクは1779年に帰国し、ウプサラ大学教授となり、後に『日本植物誌』を出版しています。これらの初期の来日者は、オランダ東インド会社の社員として、オランダ人として扱われていました。

正式な国交が樹立されたのは1868年で、日本が明治政府になってから初めて締結した条約である「大日本国瑞典国条約」によってでした。明治政府は、お雇い外国人として多くの外国人を雇用しましたが、その中には10人のスウェーデン人も含まれていました。特に、中小坂鉄山の鉱炉長として雇用されたアドルフ・ベルギレンが著名です。

20世紀に入ると、両国は東京とストックホルムに公使館を開設し、1957年には大使館に昇格しました。現在、日本はスウェーデンにとってアジアで2番目に大きい貿易相手国となっています。スウェーデンの福祉政策や高齢化対策、平和維持活動、政府開発援助などの政策は日本からも注目されており、視察も行われています。両国は、首脳や皇室レベルでの訪問、文化・学術交流を通じて、関係を強化しています。2019年に放送されたNHKの大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』では、ストックホルムでの撮影も行われました。

関連事項

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外部リンク

* スウェーデン基礎データ - 外務省

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