日本とニュージーランドの関係

日本とニュージーランドの関係

日本とニュージーランドは、地理的には遠く離れていますが、政治、経済、文化など多岐にわたる分野で密接な関係を築いています。両国は共にアジア太平洋地域に位置し、地域の安定と発展に重要な役割を果たしています。

歴史的背景

両国間の関係は、ニュージーランドがイギリスの植民地であった時代に始まりました。1928年には通商関税航海関係暫定取極を締結し、1938年には日本がウェリントンに領事館を設置するなど、徐々に交流が深まりました。しかし、太平洋戦争の勃発により、両国は敵対関係となりました。ニュージーランド軍は日本本土を攻撃するなど、激しい戦火を交えました。

戦後、ニュージーランドが独立を果たし、日本も主権を回復した1952年に、両国は外交関係を樹立しました。その後、1955年にはニュージーランド首相が、1957年には日本首相がそれぞれ相手国を公式訪問し、関係が正常化しました。両国は1958年の通商協定を皮切りに、租税条約、査証免除取極、航空協定など、様々な二国間条約や取り決めを締結し、協力関係を強化しました。

現在の関係

現在、両国はAPEC、オーストラリア・グループ、環太平洋パートナーシップ協定（CPTPP）、OECDなどの国際的な枠組みに加盟しており、国際社会において連携を深めています。経済面では、2016年の両国間の貿易額は合計64億アメリカドルに達し、日本からニュージーランドへは主に自動車や電化製品が、ニュージーランドから日本へはアルミニウム、チーズ、キウイフルーツ、牛肉などが輸出されています。

また、観光分野においても両国間の交流は活発です。2014年には81,000人の日本人が観光目的でニュージーランドを訪れ、一方で41,000人のニュージーランド人が日本を訪れています。

外交使節

日本はウェリントンに大使館を、オークランドに総領事館を、クライストチャーチに領事事務所を設置しています。一方、ニュージーランドは東京に大使館を設置しています。

歴代の駐日ニュージーランド大使には、ジョン・スタンホープ・リード、テッド・テイラー、ジョン・スコット、ハンター・ウェイド、トム・ラーキン、ロッド・ミラー、グラハム・アンセル、ロジャー・ペレス、リチャード・ノッテージ、ロドニー・ジェームズ・ゲイツ、デービッド・キース・マクドウェル、マーティン・ウィーバーズ、ニール・ウォルター、フィリップ・ギブソン、ジョン・アンソニー・マッカーサー、イアン・フォーブス・ケネディ、ウィリアム・マーク・シンクレア、スティーブン・ペイトン、ヘイミッシュ・ネヴィル・フランシス・クーパーなどがいます。

今後の展望

日本とニュージーランドは、歴史的な経緯や地理的な距離を越えて、政治、経済、文化など様々な分野で協力関係を築いてきました。今後も両国は、アジア太平洋地域の平和と繁栄に向けて、さらに緊密な連携を深めていくことが期待されます。

関連項目

在ニュージーランド日本国大使館
在オークランド日本国総領事館
在クライストチャーチ領事事務所
駐日ニュージーランド大使館

外部リンク

在日ニュージーランド大使館
在ニュージーランド日本国大使館

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