日本とブルンジの関係

日本とブルンジの関係

日本とブルンジの関係は、1962年にブルンジがベルギーから独立した際に、日本が国家承認を行い外交関係を樹立したことから始まりました。しかし、独立後のブルンジは、ツチ族とフツ族間の対立などによる政情不安が続き、日本との交流は限定的なものにとどまっていました。

歴史

1980年代後半、ピエール・ブヨヤ大統領が民族融和政策を推進すると、両国間の交流は安定化に向かいました。1989年8月には東京にブルンジ大使館が開設されましたが、国内情勢の悪化により1997年4月に閉鎖されました。現在は、在中国ブルンジ大使館が日本を兼轄しています。一方、日本はブルンジに大使館を設置しておらず、2014年11月からは在ルワンダ日本国大使館がブルンジを兼轄しています。

外交関係

日本要人のブルンジ訪問

ブルンジの政情不安により、日本からの要人訪問は限られています。2006年には、浜田昌良外務大臣政務官がコンゴ民主共和国、ケニアとともにブルンジを訪問し、ブルンジ政府要人と会談しました。2013年8月には、日本アフリカ議員友好連盟代表として黄川田仁志衆議院議員がブルンジを訪問し、関係強化に尽力しました。

ブルンジ要人の訪日

2013年には、第五回アフリカ開発会議（TICAD V）のため、ピエール・ンクルンジザ大統領が訪日し、安倍晋三首相と首脳会談を行いました。会談では、ブルンジへの経済支援などが話し合われました。大統領以外では、2006年11月にアントワネット・バトゥムブウィラ外相が訪日し、麻生太郎外務大臣（当時）と外相会談と夕食会を開き、二国間関係の強化を図りました。

経済交流

日本は、2017年までに累計で300億円以上の経済援助をブルンジに対して実施しました。ブルンジにとって日本は主要な援助国の一つではありませんが、ブジュンブラ市内の医療設備整備や港湾改修、交通網整備など、首都ブジュンブラを中心としたインフラ整備に貢献しています。2018年のブルンジの対日貿易は、輸出が13億9300万円、輸入が6億3700万円と、ブルンジが黒字を達成しています。主要な輸出品目はコーヒー豆や茶であり、輸入品目は二輪車や米などです。また、2020年8月にはジョセフ・ブトレ第二副大統領が訪日し、安倍晋三首相（当時）を表敬訪問し、ビジネス交流の促進について協議するなど、両国間で経済交流の深化が模索されています。

外交使節

駐ブルンジ日本大使：在ルワンダ日本国大使が兼轄
駐日ブルンジ大使：在中国ブルンジ大使が兼轄

脚注

外務省: ブルンジ共和国（Republic of Burundi）

関連項目

日本の国際関係
ブルンジの国際関係
在日ブルンジ人
ブルンジ

外部リンク

在ブルンジ日本国大使館
日本語
英語
* フランス語

もう一度検索