日本とブータンの関係

日本とブータンの関係

日本とブータンは、1986年3月28日に外交関係を樹立して以来、友好的な関係を築いています。両国は、政治、経済、文化など、さまざまな分野で協力関係を深めています。

外交関係

日本は、インドのニューデリーに所在する在インド日本国大使館が、ブータンを兼轄しています。一方、ブータンは、インドのニューデリーにある在インドブータン大使館が、日本を兼轄しています。

要人往来

両国間では、要人の往来が活発に行われています。

2011年11月には、ブータンの国王であるジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王夫妻が国賓として日本を訪問しました。この訪問は、両国間の友好関係をさらに深める上で重要な出来事となりました。

日本の皇室も、度々ブータンを訪問しています。

1987年3月：徳仁親王（当時）がブータンを訪問
1997年3月：文仁親王と佳子内親王がブータンを訪問
2017年6月：眞子内親王がブータンを訪問
2019年8月：文仁親王、文仁親王妃紀子、悠仁親王がブータンを訪問

これらの皇室訪問は、両国間の親善関係を促進する上で大きな役割を果たしています。

災害救援

ブータンは、氷河湖決壊洪水（GLOF）による災害にたびたび見舞われており、日本は、この災害からの復旧・復興に協力しています。

具体的には、日本は、国際協力機構（JICA）を通じて、ブータンに対し、早期警戒システムの構築や、氷河湖の目録作成などの支援を行っています。これにより、ブータンは、災害による被害を最小限に抑えるための対策を講じることができています。

貿易

ブータンは、マツタケの産地として知られています。ブータンでは、マツタケを食べる習慣がないため、主に日本へ輸出されています。マツタケは、日本で高級食材として扱われており、ブータンにとって重要な輸出品目となっています。

観光

日本は、ブータンの観光業にとって、重要な市場の一つとなっています。ブータンを訪れる日本人観光客の数は年々増加しており、2012年の時点では、ブータンの観光業において、日本は第1位の座に近づきつつあるとされていました。

特に、ワンチュク国王夫妻の訪日後、ブータンを訪れる日本人観光客は急増しました。ブータンの美しい自然や伝統文化は、日本人観光客を魅了しており、両国間の交流を深める上で重要な役割を果たしています。

その他の協力関係

日本とブータンは、環境問題や開発問題など、さまざまな分野で協力関係を深めています。日本は、ブータンの持続可能な開発を支援しており、ブータンも、日本の国際協力に積極的に参加しています。

駐日ブータン大使

過去には、以下のような方が駐日ブータン大使を務めました（いずれもインドのニューデリー常駐）。

カルマ・レト（1989年以前～1994年）
ナド・リンチェン（1994～1999年）
ダゴ・ツェリン（1999～2010年）
ヴェツォプ・ナムギャル（2010年～）

関連人物

西岡京治は、ブータンの農業発展に尽力した日本人です。彼は、ブータンに農業技術を導入し、ブータンの農業生産性の向上に貢献しました。その功績が認められ、ブータン政府からダショーの称号を授与されています。

外部リンク

在ブータン日本国大使館 （兼轄、インド・ニューデリー常駐）
在インドブータン大使館 （非常駐の駐日ブータン大使館を兼轄）

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