日本の同一駅名、同一市町村、別所在地駅一覧
日本全国には、同じ駅名を持ち、同じ
市町村内に存在するものの、所在地が異なる駅が数多く存在します。これらの駅は、異なる鉄道事業者によって運営されている場合が多く、乗換駅として機能するケースもあれば、地理的に離れており利用者間の連携は限定的な場合もあります。本稿では、そうした同一駅名、同一
市町村、別所在地駅の現状を、地域別に詳しく見ていきます。
これらの駅は、歴史的な経緯や都市開発の過程で、複数の鉄道会社がそれぞれ独自に駅を設置した結果、同一駅名が重複するようになったケースが少なくありません。駅間の距離によっては徒歩での移動も可能な場合がありますが、多くの場合は乗り換えを必要とするため、利用者にとって注意が必要です。
以下、地域別に、開業が古い順に駅を列挙します。
北海道地方
琴似駅:JR北海道と札幌市交通局の駅が、それぞれ異なる場所に存在します。両駅間の距離は比較的近いため、徒歩での移動も現実的です。
白石駅:JR北海道と札幌市交通局の駅が、同様に異なる場所に存在します。琴似駅と同様、両駅間の距離は比較的近いです。
東北地方
石川駅:JR東日本と弘南鉄道の駅が、それぞれ異なる場所に位置しています。両駅間の距離は比較的離れており、徒歩での移動は困難です。
関東地方
浅草駅:東武鉄道、東京地下鉄、東京都交通局、首都圏新都市鉄道の4事業者が運営する駅が、それぞれ近接した場所に存在します。複雑な路線網を形成しており、乗り換えの要所となっています。
早稲田駅:東京都交通局(路面電車)と東京地下鉄の駅が、それぞれ異なる場所に位置しています。両駅間は徒歩で移動可能です。
弘明寺駅:京浜急行電鉄と横浜市交通局の駅が、それぞれ異なる場所に位置しています。両駅間は徒歩で移動可能です。
中部地方
堀田駅:名古屋鉄道と名古屋市交通局の駅が、それぞれ異なる場所に存在します。両駅間の距離は比較的近いため、徒歩での移動も現実的です。
春日井駅:JR東海と名古屋鉄道の駅が、それぞれ異なる場所に存在します。JR東海の駅は、以前は「鳥居松駅」という名称でした。
味美駅:名古屋鉄道とJR東海交通事業の駅が、それぞれ異なる場所に存在します。
草薙駅:静岡鉄道とJR東海の駅が、それぞれ異なる場所に存在します。両駅間は比較的近いため、徒歩での移動も現実的です。
野々市駅:北陸鉄道とIRいしかわ鉄道の駅が、それぞれ異なる場所に存在します。
近畿地方
近畿地方には、同一駅名を持つ駅が多数存在します。特に、大阪市内とその周辺地域では、複数の鉄道事業者が密集しており、同一駅名を持つ駅が複数存在するケースが目立ちます。以下に例を挙げます。
十条駅:近畿日本鉄道と京都市交通局の駅
嵐山駅:京福電気鉄道と阪急電鉄の駅(異なる行政区に存在)
木幡駅:JR西日本(読み方「こはた」)と京阪電気鉄道(読み方「こわた」)の駅
宇治駅:JR西日本と京阪電気鉄道の駅
吹田駅:JR西日本と阪急電鉄の駅
中津駅:阪急電鉄とOsaka Metroの駅
大阪梅田駅:阪神電気鉄道と阪急電鉄の駅
福島駅:JR西日本と阪神電気鉄道の駅
野田駅:JR西日本と阪神電気鉄道の駅
今里駅:近畿日本鉄道とOsaka Metroの駅
難波駅:南海電気鉄道とOsaka Metroの駅(乗換駅)
平野駅:JR西日本とOsaka Metroの駅
尼崎駅:JR西日本と阪神電気鉄道の駅(JRは神崎駅からの改称)
塚口駅:JR西日本と阪急電鉄の駅
伊丹駅:JR西日本と阪急電鉄の駅
西宮駅:JR西日本と阪神電気鉄道の駅(JRは西ノ宮駅からの改称)
芦屋駅:阪神電気鉄道とJR西日本の駅
住吉駅:JR西日本、神戸新交通と阪神電気鉄道の駅
御影駅:阪神電気鉄道と阪急電鉄の駅
春日野道駅:阪神電気鉄道と阪急電鉄の駅
長田駅:神戸電鉄と神戸市交通局の駅
市場駅:JR西日本と神戸電鉄の駅
中国地方
白島駅:広島電鉄(路面電車)と広島高速交通の駅
四国地方
朝倉駅、
枝川駅、
伊野駅:とさでん交通(路面電車)とJR四国の駅(それぞれ異なる場所に存在)
九州地方
城野駅、志井駅:JR九州と北九州高速鉄道の駅(それぞれ異なる場所に存在)
*
郡元駅、谷山駅:鹿児島市交通局(路面電車)とJR九州の駅(それぞれ異なる場所に存在)
過去に存在した同一駅名・同一市町村で所在地が異なる駅
過去の状況については、資料の不足により詳細な記述は困難です。
まとめ
本稿では、日本各地の同一駅名、同一
市町村、別所在地駅について解説しました。これらの駅は、歴史的経緯や都市開発の過程で発生したものであり、利用者にとっては複雑な路線網を理解する上で、注意が必要です。今後、更なる調査を行い、より詳細な情報を提供していきたいと考えております。