伊野駅

伊野駅と伊野駅前停留場

概要

高知県吾川郡いの町に位置するJR四国土讃線伊野駅とその駅前にあるとさでん交通伊野線伊野駅前停留場について解説します。伊野駅は土讃線の主要駅であり、多くの特急列車が停車します。また、周辺には行政機関や商業施設が充実しており、地域の中心地として重要な役割を担っています。伊野駅前停留場は、伊野駅と一体となって、地域住民の交通手段を支えています。

伊野駅の歴史

伊野駅は1924年（大正13年）11月15日、須崎から高知まで開通した高知線（現在の土讃線）の開通と同時に開業しました。これは、1907年に開業していた土佐電気鉄道伊野線（現とさでん交通伊野線）の伊野停留場とは別の場所でした。伊野駅前停留場は、伊野駅開業と同時に「郡役所前」という名称で開業しましたが、1944年（昭和19年）4月1日に一度廃止、1958年（昭和33年）2月13日に再開業しています。1950年（昭和25年）3月22日には、昭和天皇のお召し列車が停車し、駅前では奉迎が行われました。国鉄分割民営化後、1987年（昭和62年）4月1日からはJR四国に移管されました。2008年（平成20年）3月15日のダイヤ改正以降は、すべての特急列車が停車するようになりました。2024年（令和6年）3月16日からは終日無人駅となります。2021年（令和3年）8月7日からは、アニメ映画『竜とそばかすの姫』の舞台となったことを記念し、駅全体に作品のラッピングが施されました。

伊野駅の構造

伊野駅は地上駅で、2面3線のホームを有しています。単式ホームと島式ホームがあり、列車交換が可能です。駅舎は単式ホーム側にあり、自動券売機が設置されています。かつてはキヨスクもありましたが、2009年3月に閉店しました。トイレは駅舎高知方側にあり、改札内外に男女別の水洗式トイレが設置されています。多機能トイレは改札外側にのみ設置されています。特急列車は上りが1番のりば、下りが2番のりばから発車します。普通列車は、上りは1番のりばが基本ですが、特急接続待ちや当駅始発の列車は3番のりばを使用します。下りは2番のりばが基本ですが、3番のりばを使用する場合もあります。

伊野駅前停留場の概要

伊野駅前停留場は、伊野駅の北側、駅前広場の先の国道33号を渡ったところに位置しています。2面2線の構造で、東西方向に伸びる単線の軌道を挟んで乗り場が配置されています。はりまや橋方面の乗り場には屋根つきの安全地帯がありますが、伊野方面の乗り場にはありません。

駅周辺

伊野駅周辺には、いの町役場、仁淀消防組合消防本部、土佐警察署いの警察庁舎、高知県中央西土木事務所、伊野郵便局、JA高知県伊野支所、サニーマート伊野店などの公共施設や商業施設が立地しています。また、バス路線も充実しており、高知市内や周辺地域へのアクセスも良好です。

隣の駅

JR四国 土讃線

枝川駅 - 伊野駅 - 波川駅

とさでん交通 伊野線

鳴谷停留場 - 伊野駅前停留場 - 伊野停留場

まとめ

伊野駅は、地域の中心的な役割を担う重要な駅です。JR四国土讃線ととさでん交通伊野線の接続駅として、多くの利用者が利用しています。駅周辺の環境も整備されており、生活利便性も高いと言えるでしょう。アニメ映画との関わりも話題となり、今後も地域活性化に貢献していくことが期待されます。

もう一度検索