郡元駅

JR郡元駅：鹿児島の文教エリアに位置する駅

JR九州指宿枕崎線にある郡元駅は、鹿児島県鹿児島市唐湊四丁目に位置する地上駅です。単式ホーム1面1線のシンプルな構造で、現在は無人駅として運営されています。

駅の歴史

郡元駅が開業したのは1986年12月1日。国鉄指宿枕崎線の鹿児島中央駅～南鹿児島駅間に新設され、当初から無人駅として運行を開始しました。その後、1987年4月の国鉄分割民営化に伴い、JR九州の駅となります。1990年にはダイヤ改正でホームの有効長が延伸され、利用者の増加に対応しました。2012年にはICカード『SUGOCA』の利用が可能になり、利便性が向上。さらに2020年5月には、駅遠隔案内システム『ANSWER』の導入により、再び無人駅となりましたが、システムによる遠隔管理により、利便性の維持が図られています。

駅の設備と利用状況

駅には、簡易SUGOCA改札機、自動券売機（ICカード非対応）、ICカードチャージ機が設置されています。ただし、SUGOCAの販売は行っていません。2020年度の1日平均乗車人員は889人で、周辺地域の利用状況を示しています。

駅周辺の環境

郡元駅周辺は「中郡」と呼ばれ、鹿児島大学、附属小学校、附属中学校、専門学校など多くの教育機関が集まる文教エリアです。また、鹿児島中央駅と郡元駅の間には鹿児島車両センターがあり、駅へは引込線が敷設されています。そのため、駅周辺には食品工場やリネン関係の工場、倉庫なども多く見られます。

駅の裏手には唐湊地区という丘陵地帯が広がり、傾斜地にもかかわらず古くから住宅が密集し、市街地として発展してきました。坂道が多い庶民的な住宅街となっています。

その他

郡元駅は、鹿児島市電の郡元電停から約700m離れています。郡元地区は広範囲に渡るため、JR郡元駅と市電郡元電停は場所が異なり、JR郡元駅は唐湊地区、市電電停は鴨池地区に位置しています。最寄りの市電電停は純心学園前電停です。

隣の駅

指宿枕崎線
下り：南鹿児島駅
上り：鹿児島中央駅

郡元駅は、歴史と教育、そして産業が混在する地域の中心に位置する、利便性の高い駅です。今後も地域住民の生活を支える重要な役割を果たしていくことでしょう。

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