日本アマチュア無線機器工業会

日本アマチュア無線機器工業会（Japan Amateur Radio Industries Association: JAIA）は、アマチュア無線機器（無線機、アンテナ）および関連機材のメーカーであるJAIA正会員と、アマチュア無線機器販売店のJAIA専門会員によって構成される業界団体です。

概要

JAIAは、アマチュア無線に関する技術の発展と健全な利用を促進するために、多岐にわたる活動を展開しています。主な活動内容は以下の通りです。

法制度調査・研究: アマチュア無線に関わる法令や制度を調査・研究し、必要に応じて改善を提案します。
養成課程講習会支援: アマチュア無線技士の養成課程講習会を支援し、無線従事者国家試験の受験促進に貢献しています。
技術基準策定: アマチュア無線機器および関連機器の技術基準、規格の統一、測定法の制定に取り組み、機器の品質向上を図ります。
新技術調査・研究: アマチュア無線に関する新しい技術を調査・研究し、業界の発展を促します。
電波障害対策: 電波障害の防止に関する調査・研究、共同実験の企画・実行を行い、電波環境の保護に努めます。
無線妨害対策: アマチュア無線機器の製造における電波環境保護管理や、無線通信妨害対策の実態把握を行います。

沿革

JAIAは、1971年（昭和46年）12月に設立されました。設立の背景には、当時のアマチュア無線界における周波数利用の取り決めがあります。1971年9月、日本アマチュア無線連盟（JARL）が「V・UHF帯使用区分」（チャンネルプラン）を制定しました。このプランの中で、当時普及しつつあった50MHz帯と144MHz帯のFM機器において、チャンネル周波数間隔を40kHzとし、番号を指定しました。このプランを無線機メーカーが受け入れるにあたり、メーカーが集まり本工業会が設立されました。

JAIAフェア: 1973年（昭和48年）4月には、加盟各社による機器の展示会「JAIAフェア」が初めて開催されました。当初は東京を中心に、単独で年1回開催されていましたが、1983年（昭和58年）からは、JARLが主催するアマチュア無線フェスティバルの一部門として、「JAIAコーナー」という形で展示が行われるようになりました。
会員の変動: 2001年には、設立当初からの会員企業であった八重洲無線（≒日本マランツ、バーテックススタンダード）が脱退しました。

アワード

JAIAは、アマチュア無線運用者の活動を奨励するため、独自のアワードを発行しています。JCA（Japan Century Award）と、夏季限定のJAIAアワードが知られています。

外部リンク

日本アマチュア無線機器工業会
JCA
* JAIAアワード

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