日本オラクル

日本オラクル株式会社について

日本オラクル株式会社（にほんオラクル、英: Oracle Corporation Japan）は、米国のオラクルコーポレーションが1985年に設立した日本法人です。設立以来、同社は情報システムの構築に向けた多様なサービスを提供してきました。主な事業内容には、クラウドサービス、ソフトウェア、ハードウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポート、保守、情報教育が含まれています。

株式公開と上場

1999年2月5日に店頭市場に株式を公開した後、2000年4月28日には東京証券取引所1部に上場を果たしました。現在もJPX日経インデックス400の構成銘柄の一つとして、重要な企業の地位を確立しています。

企業理念とビジョン

同社の企業理念は、「人々が新しい視点でデータを理解し、それに基づいて無限の可能性を引き出すことを支援する」というものです。また、2020年12月には新しい社長として三澤智光氏が就任し、「信頼できる技術アドバイザーになる」というビジョンを掲げています。

事業展開の変化

オラクルは、伝統的にデータベース管理ソフトウェアに強みを持っていますが、近年は本社による買収戦略を通じて製品ラインナップを強化しています。データベースだけにとどまらず、サーバー、ストレージ、オペレーティングシステム、ミドルウェア、ビジネスアプリケーションなど、多岐にわたる製品とサービスを提供しています。特に、カスタマー・エクスペリエンスやERPを中心としたSaaSビジネスにも注力しており、2014年には「Oracle Cloud Platform」と「Oracle Cloud Infrastructure」のサービスを発表しました。

エンジニアド・システムの導入

2009年からは、ソフトウェアとハードウェアを密に統合した「エンジニアド・システム」を展開し、データベース専用マシンとして「Exadata」やBI専用の「Exalytics」など、様々な用途に応じたシステムを提供しています。このような革新的な取り組みにより、オラクルは市場における競争力を高めています。

オフィスの移転と再開発

かつてはニューオータニガーデンコートにオフィスがありましたが、2008年には北青山二丁目に新社屋を構えたオラクル青山センターに移転しました。2022年には再開発計画が発表され、2036年までの長期間にわたって、神宮外苑の地域とともに発展を目指すプロジェクトが進行中です。

主要製品

日本オラクルの主要な製品には以下のようなものがあります：

• - Oracle Cloud
• - Oracle Engineered Systems
• - Oracle Database
• - Oracle Fusion Middleware
• - Oracle Applications
• - Oracle Linux

特にOracle Databaseは、世界のデータベース市場でトップシェアを誇る製品であり、日本国内でも高い需要があります。販売は主に代理店経由で行われています。

社員犬の存在

おもしろい取り組みとして、日本オラクルでは社員犬を雇用しています。これらの犬は社員の癒しを提供する役割を担っています。特に、オールド・イングリッシュ・シープドッグの「ウェンディ」は、Twitterで独自の活動を展開していましたが、2010年に亡くなりました。その後の社員犬である「キャンディ」も同じく人気を博しました。

総括

日本オラクル株式会社は、強力なデータベース管理ソフトウェア企業としてスタートし、現在ではクラウドサービスなどの新しい技術にも積極的に取り組むなど、進化を遂げています。このような背景を持つオラクルは、今後も企業の情報システム構築を支援し続けることでしょう。

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