北青山

北青山（きたあおやま）

北青山は、東京都港区に属する地域で、現行の行政町名は北青山一丁目、二丁目、三丁目の三つです。この地域は赤坂地区総合支所の管轄内にあり、郵便番号は107-0061となっています。北青山は東京都の最西端に位置し、利便性の高い山手地域に位置しています。

地理

北青山は、国道246号（青山通り）の南にある南青山と対をなす形で位置しています。このため、多くの場合、北青山と南青山を合わせて「青山」が用いられます。青山という名称の行政上の住所は存在しないため、北青山は特殊な地域名となっています。

歴史

かつてこのエリアは、江戸時代の街外れとして大名の下屋敷や町屋、雑木林が広がっていました。青山という地名は、徳川家康の重臣青山家の広大な下屋敷に由来しています。この名は、周辺の町名にも受け継がれました。

沿革

北青山の歴史は明治時代に遡ります。1878年に大区小区制が廃止され、東京府赤坂区の一部となりました。その後、1889年に東京府東京市赤坂区の一部に編入。1918年には女子学習院が設立され、1938年には東京メトロ銀座線の駅が開業しました。1943年には東京都制が施行され赤坂区の一部となり、1947年には港区の一部となりました。さらに、1953年には日本初のスーパーマーケット、紀ノ国屋がオープンし、北青山の商業発展の始まりを告げました。

交通

北青山へのアクセスは良好で、東京メトロの銀座線、半蔵門線、千代田線、都営地下鉄大江戸線の各駅が利用可能です。特に表参道駅は南青山に近く、観光客にも非常に重宝されています。また、路線バスも運行しており、青山ルートや赤坂ルートが利用できます。

施設

北青山には、多くの商業施設が点在しています。明治神宮外苑の銀杏並木道があり、再開発計画が進行中です。また、秩父宮ラグビー場や日本ラグビーフットボール協会、さまざまな企業や法人の本社も集まっています。有名な商業施設には、紀ノ国屋本店、花の館、青山花茂本店などがあります。

教育

この地域の教育機関も充実しています。港区立青山中学校をはじめ、子どもたちの学びの場が多くあります。また、旧青山児童館や青山保育園が地域内にあり、教育環境は整っています。

大使館と寺社

北青山には、駐日ブラジル大使館があるほか、善光寺や高徳寺、持法寺などの寺社も点在しています。これにより、歴史的な背景が味わえるエリアでもあります。

終わりに

北青山は、歴史と現代が共存する地域であり、多彩な商業施設や交通機関が充実しています。訪れる人々にとって魅力的なスポットであると同時に、住む人にとっても利便性の高い生活空間となっています。

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