日本カラーデザイン研究所

株式会社日本カラーデザイン研究所：色彩の深層を探求するパイオニア

1967年の設立以来、日本の民間色彩研究機関において、株式会社日本カラーデザイン研究所（NCD）は先駆的な役割を担ってきました。長年にわたる色彩に関する心理学的研究を基盤に、商品開発の支援からトレンド予測まで、幅広い事業を展開する感性情報企業として確固たる地位を築いています。

色彩と感性の融合：NCDの独自性

NCDを特徴づけるのは、配色と人間の感性を結びつける独自の視点です。特に「イメージスケール」と呼ばれる独自のシステムは、配色デザインにおいて感性的な要素を数値化し、客観的な評価を可能にする画期的なツールとして高く評価されています。このシステムは、商品開発における色の選択や、空間デザインにおける配色計画など、多様な場面で活用され、製品開発やブランドイメージの確立に貢献しています。

多角的な事業展開：研究から教育、出版まで

NCDの事業は多岐にわたります。主な事業内容としては、以下の点が挙げられます。

1. 商品開発支援: プロダクトデザイン、住宅、パッケージデザイン、建築・景観デザインなど、様々な分野において、色彩に関する客観的な調査研究に基づいた提案を行っています。企業のニーズに合わせた、最適な配色設計の支援を提供することで、製品の魅力向上やブランドイメージの構築に貢献しています。

2. 教育・研修: 定期的に開催されるセミナーや、企業向けの研修プログラムを通して、色彩に関する知識やノウハウの普及に努めています。専門家による実践的な指導は、受講者にとって貴重な学習機会を提供し、色彩設計能力の向上に役立っています。

3. トレンド情報提供: 独自の分析に基づいた時代を反映したトレンド予測資料「イメージ情報」や、様々なテーマに特化したオリジナルレポートを開発・販売しています。これらの資料は、企業のマーケティング戦略やデザイン開発に役立つ貴重な情報源となっています。

4. システム開発: イメージスケールを活用した、顧客の好みを診断するシステムや、ウェブ上での色彩診断システムなどの開発にも取り組んでいます。これらのシステムは、より効率的で正確な色彩設計を支援し、製品開発のスピードアップに貢献しています。

5. 出版: これまでに多数の書籍を出版し、色彩に関する知識の普及にも貢献しています。代表的なものとして、『配色イメージブック』、『配色イメージワーク』、『カラーリスト－色彩心理ハンドブック』などがあり、これらは長年にわたって、デザイン業界のプロフェッショナルや学生から広く利用されてきました。日本語版に加え、英語、中国語への翻訳版も出版され、国際的な認知度も高まっています。

未来への展望：色彩が織りなす可能性

NCDは、これからも色彩心理学の知見を深め、時代のニーズに応じたサービスを提供することで、人々の生活をより豊かに彩ることを目指しています。色彩の可能性を追求し続けるNCDの今後の活動から、目が離せません。

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