日本キックボクシング

日本キックボクシング（NKB）

概要

日本キックボクシング（にほんキックボクシング）は、略称をNKBとし、国内のキックボクシング界において重要な役割を担う王座認定組織です。この組織は、特定のプロモーションとして単独で大規模な興行を継続的に開催するよりも、加盟する各団体が主催するイベント内で行われるタイトルマッチに対して、統一基準に基づいた王座認定を行うことを主な活動としています。これは、日本のキックボクシングにおける歴史的な背景と、多様なプロモーションが存在する現状に対応した運営形態と言えます。

設立の経緯

NKBは、21世紀の幕開け間もない2001年に、日本のキックボクシング界を牽引していた複数の有力団体が一堂に会して創設されました。設立に尽力した主要団体は、ニュージャパンキックボクシング連盟（NJKF）、キック・ユニオン（K-U）、日本キックボクシング連盟（JKF）、そしてアジア太平洋キックボクシング連盟（APKF）の計4団体でした。これらの団体が協力し、共通の王座認定基準を設けることで、国内におけるキックボクシングの権威向上と、競技としての発展を目指したのが設立の背景にあります。それぞれの団体が持つ歴史や実績を結集し、より広範な影響力を持つ組織を作り上げることを目標としていました。

組織の変遷

設立当初、NKBの中核となり、推進力として機能していたのがニュージャパンキックボクシング連盟（NJKF）でした。しかし、組織運営や今後の活動方針に関する考え方の違いから、設立からわずか3年後の2004年12月には、NJKFはNKBから離脱する道を選びました。中心的存在であったNJKFの離脱は、NKBのその後の運営体制に少なからず影響を与えたと考えられます。さらに、設立時からの加盟団体であったアジア太平洋キックボクシング連盟（APKF）も、2011年に組織を離れることとなりました。これらの団体の離脱を経て、NKBは設立当初とは異なる顔ぶれと体制で活動を継続することになります。

現在の運営形態

相次ぐ主要団体の離脱を経た現在のNKBは、加盟する各キックボクシング団体がそれぞれ独自の興行を企画・開催し、その中で行われるタイトルマッチに対して、NKBの実行委員会が認定を行うという形式をとっています。NKB実行委員会は、加盟団体の代表者などで構成されており、王座認定基準の維持管理、ルールの整備、選手のランキング管理など、組織全体の統括的な役割を担っています。この運営形態により、加盟団体はそれぞれのスタイルで興行を展開しつつ、NKBという共通のプラットフォームを通じて、認定された王座の権威を共有しています。NKBは、このような体制のもと、現在も日本のキックボクシングにおける王座認定組織としての役割を果たし続けています。

脚注

（本記述は、提供された情報に基づいています。）

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