日本キリスト改革派教会

日本キリスト改革派教会について

日本キリスト改革派教会は、日本のプロテスタント系に属する宗教団体です。1946年に設立され、戦前の日本基督教会の信仰を継承した信者たちによって創られました。この教会は、南長老教会と中央神学校の信仰から多くを受け継ぎ、戦争協力や国家神道への従属を拒否する姿勢を貫いてきました。

歴史の背景

設立の年である1946年、創立メンバーたちの岡田稔、常葉隆興、松尾武、春名寿章は、「思想と生活に於ける迷信と無神論を打破して真理の柱なる教会を樹立せん」との決意をもって宣言しました。この声明は、戦前の教会の多くが国家に従属していたことへの強い反省から発信されたものであり、信仰の根本に新たなビジョンを掲げました。

そのビジョンには、有神的世界観と人生観によって新しい日本の建設を目指すというものがあり、ウェストミンスター信仰基準を教会の信仰規準に取り入れています。これにより、長老主義政治を基盤としつつ、自立した教会を日本に打ち立てることが目指されています。

教育機関の設立

1947年、教職養成機関としての神戸改革派神学校が設立され、信徒の教育が始まりました。この神学校は聖書の規範性を重視し、ウェストミンスター信仰告白や大教理問答、小教理問答を信仰基準にしています。改革派信仰を強固に推進し、長老主義を基盤に教会政治が運営されています。

また、社会へ強い責任感を持って取り組む姿勢を持ち、障碍者支援施設との連携や、地域の大学病院などへの関与も行っています。

組織構造

日本キリスト改革派教会は、小会、中会、大会といった段階的な組織構造を持っています。各教会は長老主義に基づき、牧師と治会長老によって構成される小会により運営されています。地域の教会が集まる中会は、牧師や引退した教師、小会から選ばれた長老で構成され、教会の統括を行います。

さらに、大会は全国規模で教会の協議をする組織で、現在、改革派教会の全国的な分布は6つの中会に分かれています。各中会は地域に根ざした教会活動を推進しており、複数の教会と伝道所が連携し、信仰の拡大に努めています。

教育の多様性

神戸改革派神学校では全寮制を採用し、通学する学生には本科と短期課程があり、男性と女性の入学を受け付けています。また、改革派神学研修所も設立されており、こちらは通学制で地域の教会で授業が行われています。これにより、様々な形で教員や信徒の教育と育成が図られています。

メディア活動

教会はラジオやインターネットを介して、メディアにおける伝道活動にも取り組んでいます。特に、RCJメディア・ミニストリーでは複数のラジオ番組を放送し、教会のメッセージを広める手段を確保しています。全国的な放送を通じて信者と地域社会との絆を深めています。

まとめ

日本キリスト改革派教会は、戦後の日本において新たな信仰コミュニティを形成し、改革派信仰を基にした教育や社会的活動を展開しています。これからも、信仰の基盤をより強くし、地域社会に貢献する役割を担っていくことでしょう。

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