日本グラフィックデザイン協会

公益社団法人 日本グラフィックデザイン協会（JAGDA）

公益社団法人 日本グラフィックデザイン協会、略称JAGDA（英語表記: Japan Graphic Design Association, JAGDA）は、日本全国のグラフィックデザイナーを対象とした唯一の職能団体です。2016年3月の時点で約3,000名の会員が所属しており、デザイナーの活動を支え、グラフィックデザインの発展に貢献しています。

設立の経緯と目的

本協会は1978年に設立されました。その中心となったのは、戦後日本のグラフィックデザインの基礎を築き、東京オリンピックの公式ポスターをはじめとする数々の著名なデザイン作品で知られる亀倉雄策氏らです。設立の根幹にあるのは、日本のグラフィックデザイン全体の質を高め、その価値を広く社会に伝えるという目的です。

活動内容

JAGDAは、設立目的に基づき、全国規模で多岐にわたる活動を展開しています。主な活動内容としては、まずデザインの年鑑や専門的な教科書の発行を通じて、最新のデザイン動向や知識の普及啓発を図っています。また、多様なテーマを設定した展覧会や、第一線で活躍するデザイナーなどを招いたセミナーを定期的に開催し、会員のスキル向上や交流、そして一般市民がデザインに触れる機会を提供しています。

さらに、デザインの専門性を活かした社会貢献活動にも力を入れています。地域の活性化を目的としたデザインプロジェクトや、公共空間におけるデザインのあり方を提案するなど、社会的な課題解決への寄与を目指しています。加えて、グラフィックデザイナーの職業上の権利、例えば著作権の保護や契約に関する相談対応なども行い、安心して創作活動ができる環境整備に取り組んでいます。

事務局と関連施設

協会の事務局は東京都港区赤坂に位置するミッドタウン・タワー内に設置されています。この場所は「東京ミッドタウン・デザインハブ」の一部となっており、公益財団法人日本デザイン振興会や多摩美術大学関連部署など、デザイン分野の主要な機関と連携しながら活動を進めています。

主な歴代会長

協会の設立以来、日本のグラフィックデザイン界を代表するデザイナーたちが会長を務めてきました。主な歴代会長とその在任期間は以下の通りです。

亀倉雄策（1978年 - 1994年6月）
永井一正（1994年6月 - 2000年6月）
福田繁雄（2000年6月 - 2009年1月）
勝井三雄（2009年2月 - 2012年6月）
浅葉克己（2012年6月 - 2018年6月）
佐藤卓（2018年6月 - 2024年6月）
* 永井一史（2024年6月 - ）

JAGDAはこれらの活動を通じて、日本のグラフィックデザインの継続的な発展と、デザイナーの職能の向上に寄与し続けています。公式ウェブサイトや各種ソーシャルメディアを通じた情報発信も積極的に行っています。

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