日本テレビの歌

日本テレビの歌

「日本テレビの歌」は、1961年に日本テレビ放送網（以下、日本テレビ）のイメージソングとして発表されたコマーシャルソングです。ザ・ピーナッツによって歌われ、親しみやすいメロディーで、当時のお茶の間に広く親しまれました。

概要

この歌は、日本テレビの存在をアピールし、宣伝することを目的として制作されました。作詞は、当時日本テレビの社員で『シャボン玉ホリデー』のプロデューサーでもあった秋元近史が担当。作曲は、同じく日本テレビ社員の津田昭が手がけました。社員自らが作詞・作曲を行うという、当時としては珍しい試みでした。

1960年代中頃まで使用された後、1960年代後半から1970年代前半頃までは、後述する「日本テレビの歌 カラー版」が使用されました。ザ・ピーナッツの引退後は、1970年代中頃以降は使用されていません。

ザ・ピーナッツが歌った放送局のコマーシャルソングは、この曲と、歌詞を変更した「日本海テレビの歌」と「青森放送の歌」、そして曲そのものを変更した「日本テレビの歌 カラー版」の4曲のみです。

各局のアレンジ版

青森放送版

青森放送（RAB）版は、ラジオ・テレビ兼営局である特性を活かし、ラジオ・テレビ両方の存在を強調した歌詞となっています。1990年代から2000年代の一時期には、自社のラジオCMや月曜朝のラジオ放送開始時に使用されていました。2010年には、局のキャラクター「らぶりんの歌」のCDにカップリングとして収録され、局のアナウンサー全員で歌唱されました。2011年からは、一般の子供や大人が新たに書き下ろされた歌詞で歌う自社CMが、ラジオで放送されています。

日本海テレビ版

日本海テレビ（NKT）版は、社史にも掲載されており、山陰地方の風景を収めたフィルムと共にCMが放送されていました。1990年代には、着信メロディ風にアレンジされたものが自社CMで使用されていました。現在でも、番組宣伝などでサビのフレーズが効果的に使用されています。

日本テレビの歌 カラー版

1960年代中頃に制作され、1970年代前半頃まで使用されていたバージョンです。初代の「日本テレビの歌」と同じくザ・ピーナッツが歌唱していますが、曲はリニューアルされ、歌詞は家族でカラーテレビを楽しむ様子を描いたものとなっています。

制作

作詞: 秋元近史
作曲: 津田昭
編曲:

参考文献

ザ・ピーナッツ メモリーズBOX（キングレコード、2004年11月26日発売）解説書

「日本テレビの歌」は、半世紀以上経った今もなお、多くの人々の記憶に残る名曲です。各局のアレンジ版やカラー版など、時代に合わせて変化を遂げながら、テレビとともに歩んできた歴史を感じさせます。

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