日本テレビ那覇支局

日本テレビ那覇支局

日本テレビ那覇支局は、日本テレビ放送網が沖縄県那覇市に設置しているNNN（日本ニュースネットワーク）の取材拠点です。沖縄県は佐賀県と並び、NNN系列の民放局が存在しない地域であるため、那覇支局は県内のニュース取材において重要な役割を担っています。

概要

那覇支局では、日本テレビの番組をリアルタイムで視聴することが可能です。また、沖縄県に台風が接近または通過する際には、NNNの報道番組向けに、支局に駐在する記者が支局前から生中継でリポートを行うことがあります。支局の正確な設置時期は不明ですが、2015年12月9日までは琉球新報泉崎ビルに入居していました。同ビルの閉館に伴い、現在は久茂地セントラルビルに移転しています。

支局には、日本テレビとシーサーのロゴが入った沖縄ナンバーのSNG（衛星ニュースギャザリング）中継車（603号車）が配備されています。

過去には、沖縄県内で南西放送というNNN／NNS（日本ネットワークサービス）フルネット局の開局を目指す動きがありました。地元の有力企業やフジテレビなどが出資して1989年に設立されましたが、日本テレビが経済環境の急変や局内事情から沖縄進出計画を凍結したため、南西放送は免許申請を取り下げ、その後破産しています。

支局設置の背景

日本テレビが那覇支局を設置した背景には、沖縄がアメリカ合衆国の統治下にあった時代からの継続的な取材活動があります。1961年より、日本テレビは琉球新報の記者であった森口豁氏に沖縄全域の取材を委託し、1963年には森口氏を「沖縄特派員」として正式に採用しました。森口氏は、沖縄の本土復帰に向けた動きを取材し、数々のドキュメンタリーを制作しました。1974年に日本テレビ本社へ異動した後も、東京と沖縄を頻繁に往復しながら沖縄関連のドキュメンタリー制作を続け、特派員時代から1990年の退社までに28本の作品を制作しました。

森口氏によれば、1965年に当時の内閣総理大臣であった佐藤栄作氏が沖縄を訪問するまでは、在日米軍関連の事件や事故に関するリポートを送っても、本土メディアの関心が低く、ニュースとして扱われることは少なかったとのことです。しかし、佐藤氏の訪問を機に沖縄の本土復帰への機運が高まり、日本テレビ本社からは沖縄のニュースを積極的に求めるリクエストが相次ぐようになったと言います。

NNN向けの主な取材実績

2007年8月27日：『日テレNEWS24』で放送された那覇空港でのチャイナエアライン120便炎上事故のニュースにおいて、支局内部の様子が映し出されました。
2010年2月27日：沖縄本島近海地震発生時、地震発生の瞬間の支局内部の映像がNNNの各ニュースで放送されました。

事業所所在地

〒900-0015
沖縄県那覇市久茂地1丁目3-1 久茂地セントラルビル 5階

関連項目

日本テレビ放送網
南西放送
川満聡
テレビ朝日那覇支局
日本テレビ長野支局
日本テレビ報道局静岡駐在部
* 福岡放送長崎支局

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