日本デジタル研究所

株式会社日本デジタル研究所（JDL）について

株式会社日本デジタル研究所（JDL）は、財務会計ソフトウェアおよび専用コンピュータシステムの開発、製造、販売を行う企業です。会計システムに特化したコンピュータメーカーとして知られていますが、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを全て自社で開発・提供しており、その実態はISV（独立系ソフトウェアベンダー）に近いと言えます。

特徴

会計システムに特化: JDLは、会計業務に特化した製品開発に注力しており、ハードウェア、ソフトウェアの両面から業務効率化を支援しています。
自社開発: ハードウェアからソフトウェアまで自社で開発しており、システムの最適化が図られています。
独自のハードウェア: マザーボードや電源を自社設計するほか、ノートサイズ機にはテンキーや自社ソフト用のファンクションキーを備えた「財務キーボード」を採用するなど、ハードウェアにも会計業務の効率化を追求した設計が見られます。
クラウド連携: 2015年からは『JDL IBEXクラウド組曲Major』の提供を開始し、会計事務所と顧問先のインターネット連携を強化しています。
経理用PC: 自社の会計ソフトやファイアウォールを標準でインストールした経理用PCを主力としています。

事業内容

会計システムの開発・販売: 法人向けから個人事業主向けまで、幅広いニーズに対応した会計ソフトウェアを開発・販売しています。
専用コンピュータシステムの開発・製造・販売: 会計システムに特化したハードウェアを自社で開発・製造しています。
クラウドサービスの提供: 会計事務所と顧問先の連携を強化するクラウドサービスを提供しています。

歴史

1998年頃まではOSを含むミドルウェアを全て自社で開発していましたが、近年ではOSをWindowsに切り替えつつ、自社の会計ソフトやファイアウォールを標準でインストールする経理用PCを主力としています。

2016年12月には、筆頭株主である有限会社ジェイ・ディ・エル技研が株式公開買付けを実施し、議決権所有割合ベースで94.43%の株式を取得しました。その後、株式売渡請求により、2017年2月9日に有限会社ジェイ・ディ・エル技研の完全子会社となっています。

拠点

本社: 東京都江東区
札幌研究開発センター: 北海道江別市
松本研究開発センター: 長野県松本市
郡山研究開発センター: 福島県郡山市
* 郡山工場: 福島県郡山市

サイバー会計事務所構想

JDLは、会計事務所の経営改善を支援するソリューションとして、『サイバー会計事務所』構想を提唱しています。これは、以下の5つの要素から構成されています。

1. 会計処理の自計化・電算化: 顧問先がJDLのコンピュータシステムを導入し、自ら記帳業務を行うように指導することで、会計事務所の記帳タスクを軽減します。
2. ネットを利用した会計帳票授受の効率化: 記帳データをネット経由で会計事務所に送付し、会計事務所は事務所内で会計監査を完了させます。また、会計事務所が作成する月次資料も電子化し、ネットで送付することで、顧客訪問の手間を削減します。
3. 経理情報のデータベース化による経営資料作成の支援: 経理情報をデータベース化し、必要に応じた検索・集計機能を提供することで、顧問先のニーズに応じた分析資料作成を可能にします。
4. 収入の増加: 上記3点による会計業務プロセスの高度化・迅速化により、会計事務所サービスの質的向上と顧客の業績向上に貢献し、会計事務所の収入増加につなげます。
5. 統合サービスの提供による顧問先のIT化促進支援: 顧問先の電算化指導、業務のペーパレス化、ネットを利用した情報共有、ホームページ作成支援などのサービスを提供し、顧問先のIT化・業務効率化を支援します。

社有機

JDLは、アグスタ A109を2機保有しています（JA6935、JA6937）。

グループ企業

JDLは、アイベックスエアラインズをグループ企業として保有しています。JDL本体と前澤和夫の持株を合わせると過半数に達するため、連結子会社となっています。

まとめ

JDLは、会計システムに特化した独自の技術とノウハウを持ち、ハードウェアからソフトウェア、サービスまで一貫して提供する企業です。近年では、クラウドサービスやIT化支援にも注力し、会計事務所と顧問先の連携を強化することで、会計業務の効率化と高度化に貢献しています。

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