日本ビューグルバンド

日本ビューグルバンド（YOKOHAMA RISING SUN）

日本ビューグルバンドは、1966年に神奈川県で設立されたドラム・アンド・ビューグル・コー、通称マーチングバンドです。愛称は「YOKOHAMA RISING SUN」であり、このバンドは関東学院の広岡徹也を中心に結成されました。設立当初からヨーロッパのミリタリーバンド、特にフランス空軍軍楽隊をモデルとしており、日本のマーチング界において独自の地位を築いてきました。

設立の背景と初期の活動

日本ビューグルバンドは、関東学院吹奏楽部や日本大学高等学校吹奏楽部などのOB・OGによって発足しました。設立当初は、ノーピストンビューグルとマーチングドラム、さらにバトントワリングの編成で活動を開始しました。1968年にはイギリス近衛兵を模した赤いユニフォームを採用し、1970年の日本万博では“ヘルメットのバンド”として話題を集めました。

1971年にはバンドフロントをバトンからカラーガードに変更し、ホーンラインをトランペットと1ピストン1ロータリーのビューグル（B♭管）にするなど、常にスタイルを進化させ続けました。1975年、バンドはフィラデルフィア大会にエキシビションで参加し、バンド名を「RISINGSUN」として認知されるようになりました。

現代への変遷

2004年には一度活動を休止しましたが、翌年には活動を再開し、新たなメンバーを加えさらに進化したパフォーマンスを目指しました。この頃から、表現の場をフィールドから舞台に変更し、新しいマーチングの可能性を探る活動に取り組んでいます。

2007年には日本ビューグルバンドとは別に「日本ビューグルバンド GEISHA」を設立し、旗揚げコンサートを開催しました。しかし、2012年にはGEISHAが活動を休止し、その後は日本マーチングバンド・バトントワーリング協会の全国大会に参加するなど、国内のマーチング活動を支える存在であり続けました。

重要な出来事と影響

日本ビューグルバンドは、その活動を通じて日本全国にマーチングの文化を広め、多くのOB・OGが全国のマーチングバンドやバトンの振興に寄与してきました。特に、初期メンバーの活動は、現在のマーチングバンドとバトントワリングのシーンを形成する上で大きな影響を与えています。

活動休止から再結成に至るまで、45年以上の長い歴史の中でこのバンドは、伝統を守りつつも常に革新を追求しており、充実したパフォーマンスを通じて観客に感動を与え続けています。現在もなお、日本ビューグルバンドは熱心なファンに支えられながら、その活動を続けています。公式Facebookページもあり、最新の活動情報などが発信されています。

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