日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会について

特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会（日本FP協会）は、ファイナンシャル・プランニングの理念を確立し、その普及と担い手であるファイナンシャル・プランナーの育成を目的とした非営利組織です。1987年11月に任意団体として設立され、2001年7月にNPO法人として認証されました。

協会の概要

日本FP協会は、「日本FP協会」と略されることもあります。英文名称はJapan Association for Financial Planners（JAFP）です。日本版金融ビッグバンの進展に伴い、金融知識の必要性が高まる中で、資格取得への意欲も後押しとなり、会員数は急速に拡大しました。2017年8月1日時点で、個人会員数は196,290名（CFP資格認定者数21,216名、AFP資格認定者数156,316名、一般会員数18,758名）、法人賛助会員数は84社（認定教育機関数44社）と、大規模な組織へと成長を遂げています。

また、パーソナル・ファイナンシャル・プランニング（PFP）のISO規格化策定（ISO22222）において、金融財政事情研究会と共に、日本における中心的な役割を担っています。

本部事務所：東京都港区虎ノ門四丁目1番28号 虎ノ門タワーズオフィス5階

大阪事務所：大阪府大阪市北区堂島浜1-4-19 マニュライフプレイス堂島5F

協会の沿革

1987年11月：任意団体として日本FP協会設立
1988年9月：アメリカIAFP（現・FPA）と初の公式会議を開催、相互協力で合意
1990年1月：FP資格審査試験制度を確立
1992年4月：アメリカCFPボードと業務提携合意、日本へのCFP資格制度導入決定、会員資格をAFPに移行
1993年5月：日本初のCFP資格審査試験実施、初のCFP認定者誕生
1994年12月：第1回FPフェアを東京で開催、CFP全国大会も同時開催
1995年11月：牧野昇が理事長に就任
1996年3月：アメリカIAFPと業務協力合意
1996年6月：会員紙「JAFP INFORMATION」創刊
1998年4月：日本FP協会公式サイト開設、「国際CFPカウンシル&ワールドFPフォーラム」を京都で開催
1999年2月：アメリカICFP（現・FPA）との提携による機関誌「FPジャーナル」創刊
1999年8月：FP広報センター開設
1999年11月：AFP資格初の全国統一会場試験を実施
2000年3月：日本FP学会発足
2001年7月：特定非営利活動法人として認証、FPサポートセンター設立
2001年10月：「FPジャーナル」を月刊化
2002年4月：厚生労働省が国家検定の技能検定に「ファイナンシャル・プランニング」を追加
2002年6月：技能検定試験の指定試験機関に指定、第1回NPO法人日本FP協会社員総会開催
2003年10月：CFP資格認定会員数10,000人突破
2004年6月：牧野昇が名誉理事長に就任、加藤寛が理事長に就任
2005年10月：「くらしとお金のFP相談室」を大阪事務所内に開設
2008年1月：第1回マネーと生活設計力検定試験実施
2011年1月：3級ファイナンシャル・プランニング技能検定試験（資産設計提案業務）を開始
2012年7月：白根壽晴が理事長に就任、加藤寛が名誉理事長に就任
2013年6月：「金融経済教育推進会議」の委員団体となる

歴代理事長

坪内嘉雄：元ダイヤモンド社会長
牧野昇：元日本FP協会名誉理事長、元三菱総合研究所会長
加藤寛：前日本FP協会名誉理事長、千葉商科大学名誉学長
白根壽晴：現職、株式会社エフピーインテリジェンス代表取締役

認定資格

日本FP協会は、以下の2つの資格を認定しています。

1. AFP資格

AFP（Affiliated Financial Planner）資格は、日本FP協会が認定する民間資格です。AFP資格審査試験は、厚生労働省指定の国家検定である2級ファイナンシャル・プランニング技能検定試験を兼ねています。AFP資格を取得するには、2級FP技能検定試験の合格、AFP認定研修の修了、日本FP協会への入会が必要です。

2. CFP資格

CFP（Certified Financial Planner）資格は、米国CFP BOARDが認定する国際的なファイナンシャル・プランナー資格です。日本では、日本FP協会がCFP BOARDの認証を受けて試験を実施し、認定を行っています。CFP資格を取得するには、CFP資格審査試験の合格、CFPエントリー研修の修了、3年以上の実務経験、倫理規程の遵守などが必要です。

継続教育制度

AFP、CFP資格者には、継続教育制度が義務付けられています。これは、常に最新の金融知識と倫理観を維持するための制度です。AFPは2年ごとに15単位以上、CFPは30単位以上の継続教育単位を取得する必要があります。単位は、日本FP協会の研修や認定教育機関での講座受講、FPジャーナルでのテストなどで取得できます。資格更新を怠ると、資格を喪失する場合があります。

AFP再認定ルール

AFP資格を喪失した場合、継続教育単位の取得やAFP登録審査試験に合格することで、AFP資格を再取得できます。

年会費

AFP、CFP資格者は、日本FP協会への入会金、年会費、CFP資格者はさらにライセンス料が必要です。これらを支払わない場合、会員資格を喪失し、認定資格も失効します。

4E

日本FP協会は、AFP、CFP資格の認定基準として、Education（教育）、Examination（試験）、Experience（経験）、Ethics（倫理）の4つの要素（4E）を重視しています。

ファイナンシャル・プランニング技能士との関係

国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士は、日本FP協会の「4E」のExamination（試験）部分が国家検定として位置づけられたものです。日本FP協会は、会員に対して教育と倫理を重視した資格認定・更新を義務付け、非会員に対しては、金融財政事情研究会が継続学習制度を提供することで、相互補完を図っています。

マネーと生活設計力検定

日本FP協会は、個人のマネープラン入門として「マネーと生活設計力検定」を実施しています。生活に密着した内容で、比較的難易度は高くありません。

FPジャーナル

「FPジャーナル」は、日本FP協会の月刊機関誌であり、FP業界の最新情報や教育情報などを掲載しています。

スタディ・グループ

スタディ・グループ（SG）は、CFP資格認定者が中心となり、FPに関する勉強会を定期的に開催するグループです。

FPフェア

「FPフェア」は、日本FP協会が主催する大規模なイベントで、FPビジネスに役立つ情報や講演会などが開催されます。

関連団体

ファイナンシャル・プランニング技能士センター
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

外部リンク

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

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