日本フラメンコ協会

一般社団法人 日本フラメンコ協会

一般社団法人 日本フラメンコ協会（スペイン語表記：ASOCIACION NIPONA DE FLAMENCO、略称：ANIF）は、日本国内におけるフラメンコ芸術の普及および振興を主要な目的として設立された団体です。日本のフラメンコ界を牽引するアーティストや、関連業界に携わる関係者らが中心となり、1990年7月に結成されました。その後、2013年には一般社団法人として新たな歩みを開始しました。

概要

組織構成

本協会は、日本のフラメンコ界における重鎮を迎え、強固な組織体制を構築しています。最高顧問には小松原庸子氏らが名を連ね、名誉会長は小島章司氏が務めています。歴代会長としては音楽評論家の濱田滋郎氏（-2021年）を経て、現在は三澤勝弘氏がその任にあたっています。また、小林伴子氏をはじめとする複数名の副会長、相談役、理事長（渡邊薫氏）、専務理事（鈴木眞澄氏、手塚真智子氏）らが協会の運営を担っています。理事会は多方面からの人材で構成され、有田圭輔氏、石井智子氏、石塚隆充氏、鍵田真由美氏、佐藤浩希氏など多数の理事に加え、関西および九州にも地域理事（市川恵子氏、東仲一矩氏、倉橋富子氏、田代耕一氏）を配しています。監査役は山田宏敬氏、事務局長は瀬戸雅美氏（2021年-）が担当しています。会員数は着実に増加傾向にあり、2008年には約650名でしたが、2019年には810名に達しています。

事業内容

日本のフラメンコ芸術水準の向上と発展を目指し、多岐にわたる事業を展開しています。主な活動内容は以下の通りです。

フラメンコの技術や表現力の向上を図るためのコンクール開催、およびフラメンコ界に貢献した個人や団体を顕彰する協会賞の制定。
スペインをはじめとする海外との交流を通じた芸術活動の提携と促進。
フラメンコに関する一般社会への理解を深めるための各種啓蒙活動。
フラメンコ専門家の職業的利益の擁護と福利厚生の推進。
フラメンコに関する国内外の貴重な資料の収集と保存。
協会の機関紙や関連図書の刊行。
フラメンコに関するイベント、学会、研究会などの企画・開催。
その他、フラメンコの普及および振興に必要な一切の事業。

これらの事業の中でも特に代表的なものとして、新人アーティストの発掘・育成を目的とした主催公演「ANIF日本フラメンコ協会 新人公演 フラメンコルネサンス21」が挙げられます。この公演は1991年に開始されて以来、ほぼ毎年開催されており、若手アーティストにとって重要な登竜門となっています。

会員制度

本協会への入会は、フラメンコに深い関心を寄せ、愛する人々であれば、国籍、性別、年齢に関わらず広く門戸が開かれています。一方、特別正会員となるためには、フラメンコを生業とする専門家であり、協会が別途定める詳細な規定を満たす必要があります。

関連団体

本協会は、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会（芸団協）や一般社団法人現代舞踊協会といった、他の主要な芸能・舞踊関連団体とも連携しています。

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