日本ルーテル教団

日本ルーテル教団

宗教法人日本ルーテル教団（Japan Lutheran Church, JLC）は、日本におけるルター派のキリスト教団体です。略称としてJLCやNRK（Nihon Ruuteru Kyoudan）が用いられることもあります。

概要

教団は国内に34の教会を有し、約3000人の信徒で構成されています。これには35名の牧師が含まれます。

各教会は、地域社会との関わりを重視しており、附属施設として幼稚園や保育園を運営し、幼児教育を提供しています。また、長年にわたり、アメリカ合衆国やカナダのルーテル教会から青年ボランティアを教師として受け入れ、英会話教室を開催しています。

教団傘下の教育機関としては、埼玉県さいたま市にある青山学院大学系属浦和ルーテル学院小学校・中学校・高等学校と、埼玉県飯能市にある聖望学園中学校・高等学校を経営しています。

国際的な関係においては、保守的なルター派の信仰を共有する海外の諸教会との交わりを大切にしており、国際ルーテル教会協議会（ICLC）に加盟しています。さらに、1999年からはルーテル世界連盟（LWF）に準会員として加盟し、世界中のルーテル教会との幅広い交流を持っています。

国内においては、1966年に日本福音ルーテル教会（JELC）と「聖壇と講壇の交わり」を宣言して以来、信仰の一致に基づいた密接な関係を築いています。特に、神学教育分野で協力しており、ルーテル学院大学と日本ルーテル神学校を共同で運営しています。

沿革

1948年9月19日: 設立が宣言されました。東京チャペル・センターにて、ミズーリ・シノッド（アメリカ合衆国ルーテル教会）によるウィリアム・ダンカー宣教師の就任式が行われ、これが日本における宣教開始の公式宣言となりました。
1950年: ミズーリ・シノッドと日本福音ルーテル教会が共同で、放送伝道部門として日本ルーテル・アワーを設立しました。
1951年: 日本の民間ラジオ放送開始と同時に、「ルーテル・アワー」による本格的な放送伝道が展開されました。
1953年: 宗教法人として認証されました。
1968年: 会衆主義制度を採用する自治教会となり、アメリカ合衆国ルーテル教会から正式に独立しました。
1976年: 財政的に自給を達成しました。

関連事業・組織

学校法人:
ルーテル学院大学（日本福音ルーテル教会と共同運営）
日本ルーテル神学校（日本福音ルーテル教会と共同運営の各種学校）
学校法人浦和ルーテル学院（青山学院大学系属浦和ルーテル学院小学校・中学校・高等学校を経営）
聖望学園中学校・高等学校（学校法人聖望学園が経営）
幼稚園・保育園: 全国各地に11の幼稚園と6の保育園があります。

関連事項

ルーテル教会
日本福音ルーテル教会
牧師ROCKS
日本のプロテスタント教派一覧

日本ルーテル教団は、その活動を通して、教育、社会貢献、そして国内外の教会との連携を積極的に行っています。

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