日本乳化剤

日本乳化剤株式会社の概要と歴史

日本乳化剤株式会社（Nippon Nyukazai Co., LTD.）は、東京都中央区に本社を設ける日本の化学品メーカーです。この企業は、日本触媒の完全子会社として、さまざまな乳化剤技術を基盤にした製品を提供しています。

事業内容

この会社は、主に乳化剤、特殊溶剤のグリコールエーテル、アミン誘導体の三つの事業分野に注力しています。その中でも特にグリコールエーテルは、製品の品揃えが業界のトップクラスであり、トイレタリー用品、塗料や印刷用溶剤、電子機器材料、自動車用ブレーキ液、さらには半導体製造における処理薬剤など、多岐にわたる分野で利用されています。

沿革

設立から1950年代

日本乳化剤は1953年に設立され、当初は資本金500万円でスタートしました。神奈川県川崎市の玉川工場において、農薬「パラチオン」用の乳化剤「パラコール」や他の一般的な界面活性剤の生産を開始しました。1954年には、三共（現・第一三共）の完全子会社となり、同年に本社を銀座に移転しました。さらに1956年には埼玉県草加市へ工場と研究所を移設し、1960年にはウレタンフォーム用の触媒「アルキルモルホリン」を国産化しました。

1960年代から70年代

1963年には、川崎区に川崎工場を新設し、高沸点溶剤の「ブチルグリコール」もこの年に製造開始しました。1964年には大阪市に営業所を設け、その後、アミノアルコール誘導体の製造なども開始しました。1970年代に入ると、海外にも展開し、台湾に中日合成化学を設立したり、韓国に韓国乳化剤を設立しました。

1990年代以降

1997年には茨城県鹿島臨海工業地帯に鹿島工場を新設し、2000年には本社を日本橋小舟町に移転しました。以降、いくつかの事業の合併や工場の拡張が行われ、現在に至ります。2008年には大阪営業所を改称して支店化し、日本触媒の100％子会社となりました。2012年には川崎工場に研究開発センターと生産管理センターを設置し、さらなる技術革新に努めています。

事業所

• - 本社: 東京都中央区
• - 大阪支店: 大阪府大阪市中央区
• - 川崎事業所: 神奈川県川崎市川崎区
• - 川崎工場: 神奈川県に位置する主要な生産拠点
• - 鹿島工場: 茨城県神栖市にある最新の設備を備えた工場

日本乳化剤株式会社は、化学産業における重要な役割を果たしており、日々の製品開発や技術革新を通じて、さまざまな業界に貢献しています。

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