日本俳優連合

協同組合日本俳優連合（にほんはいゆうれんごう）

協同組合日本俳優連合、通称「日俳連」は、東京都新宿区に本部を構える事業協同組合で、俳優たちの権利を守ることを目的とした団体です。1963年に設立された協同組合放送芸能家協会と1971年に結成された任意団体日本俳優連合が統合され、1980年に正式に設立されました。その時点で約2,700名の組合員を有し、様々な活動を通じて俳優たちの環境を良くしていく努力を続けています。2019年には日本協同組合連携機構にも加盟しました。

目的

日俳連の主な目的は、テレビ局や制作会社との競争において俳優たちの弱い立場を解消することです。これにより、俳優が対等な立場で出演契約を結べるよう支援しています。数多くの活動を通じて、俳優たちが公正な条件で働ける環境を整えることを目指しています。

役員

日俳連の役員には著名な俳優たちが名を連ねています。永世名誉会長には森繁久彌、理事長には西田敏行が就任しています。副理事長には水谷八重子と野沢雅子が、専務理事には池水通洋が、常務理事には片岡富枝や新田英人などがいます。他にも多くの理事や監事が所属し、組合の運営に携わっています。

歴代理事長

日俳連の歴代理事長には、初代の徳川夢声から始まり、2代目の佐々木孝丸、3代目の森繁久彌（その後永世名誉会長に就任）、4代目には里見浩太朗が、5代目として現在の西田敏行が続いています。

活動

日俳連は、中小企業等協同組合法に基づき、団体交渉権を行使して、NHKや民放、制作会社との間で出演契約や安全対策に関する団体協約を結んでいます。これにより、出演条件の向上や俳優たちの権利の確保を実現しています。また、団体協約に違反する事項が発生した際には、迅速に問題解決に向けて行動します。

さらに、著作権法の改善や俳優の権利拡大を目指し、日本芸能実演家団体協議会と連携して活動を行っています。この活動は、現在の法律が俳優たちの権利を妨げることがないようにするためのものです。加えて、「リフレッシュの会」といった組織を通じて、俳優たちのスキル向上にも貢献しています。

結論

協同組合日本俳優連合は、役者たちの権利を守るために様々な取り組みを行い、その活動は業界全体にも良い影響を与えています。近年の大きな変化の中で、俳優たちがより良い環境で活躍できるよう、引き続き努力を重ねていくことが期待されています。

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