日本共産党第4回大会

日本共産党第4回大会

日本共産党第4回大会は、1945年12月1日から12月3日までの3日間、東京都渋谷区にある党本部で開催されました。この大会の流れは、19年ぶりに実施されたものであり、戦後初となる党の綱領的方針や新しい規約、そして新中央委員会による全党的な決定が行われる重要な意味を持っていました。

背景

1945年の10月、日本の政策がGHQ（連合国最高司令部）の指導のもと民主化を目指して進められ、これに伴い日本共産党も合法化されました。これにより、戦争中捕らえられた党員たちが一斉に解放され、共産党は活動を再開することが可能となりました。11月8日には、新たに設立された党本部で全国協議会が行われ、大会に向けた準備が進められました。

大会の進行

大会では、「日本共産党行動綱領」と新しい規約が採択されることが主要な議題となりました。行動綱領の前文では、日本の敗戦と連合国軍の進駐が「野蛮な軍事的警察的帝国主義権力の崩壊の日の始まり」であるとされ、専制主義と軍国主義からの解放を目指す国際的な活動として位置付けられました。さらに、天皇制支配の終焉と、労働者や農民など勤労大衆の自由を目指すための、具体的な25項目の要求を掲げました。

新中央委員会の選出

大会では、神山茂夫、金天海、黒木重徳、志賀義雄、徳田球一、袴田里見、宮本顕治の7名が中央委員として選出され、また岩本巌、春日正一、蔵原惟人などが候補に挙げられました。続いて行われた拡大中央委員会では、政治局員として徳田、春日、金、志賀、宮本の5名が選ばれ、書記局員には徳田、黒木、紺野、竹中恒三郎、山辺健太郎の5名が選任されました。書記長には徳田球一が就任し、以後彼は1953年に亡くなるまで党の中心的な指導者として活躍しました。

この大会は、日本共産党にとって重要な転機となり、戦後の政治情勢における活動の基盤を築くものとなったのです。意義深い政策の決定や新たな指導者層の形成は、今後の党の運営や社会運動に大きな影響を与えることとなります。日本共産党の発展にとって、歴史的な意味を持つこの大会は、今後の政治活動においても欠かせない要素となるでしょう。

参考文献

• - 日本共産党中央委員会　「第4章　敗戦後 - 党活動の公然化、平和・民主・独立の日本をめざして」『日本共産党の70年 : 上』　新日本出版社、1994年5月、pp. 153-208。

外部リンク

• - 日本共産党行動綱領

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