日本写真家協会

公益社団法人日本写真家協会について

公益社団法人日本写真家協会（Japan Professional Photographers Society、略称JPS）は、日本における写真家のプロフェッショナル団体であり、1950年に設立されました。初代会長には著名な写真家、木村伊兵衛が就任し、現在は熊切大輔が会長を務めています。協会の活動は、日本の写真文化の発展と個々の写真家の支援を目的としており、多岐にわたるイベントや賞が運営されています。

主催事業と展覧会

JPSは、1951年から毎年開催されている「日本写真家協会展」を通じて、国内外の作品を展示し、一般の人々に写真の魅力を伝えています。この展覧会は1976年に「JPS展」と改名され、今もなお多くの注目を集めています。また、名取洋之助写真賞や笹本恒子写真賞といった各種賞も設けられ、若手写真家や優れた作品を表彰しています。

さらに、肖像権に関するシンポジウムや業界関連の会報も定期的に発行しており、写真家が直面する現代の問題についての議論を促進しています。

所在地と地理的な特徴

公益社団法人日本写真家協会は、東京都千代田区一番町に位置しています。この立地は、東京都心に近く、文化的な活動やビジネスの拠点としても非常に便利な場所です。協会の本部がこのような地理的な利点を活かし、様々なネットワークを構築しています。

日本写真家協会賞

1967年に創設された日本写真家協会賞は、写真技術の発展に寄与した個人や団体を表彰する重要な賞です。この賞は、写真文化の発展に顕著な貢献をした者に贈られ、過去には多くの著名な写真関連会社や個人が受賞歴があります。受賞者には、富士フォトサロンやニコンサロン、さまざまなカメラメーカーなどが名を連ねており、、その影響力を伺い知ることができます。

名取洋之助写真賞と笹本恒子写真賞

若手の写真家を支援するため、2005年に開始された名取洋之助写真賞は、40歳までの新進気鋭の写真家を対象としており、毎年注目の写真家が選出されています。賞の創設者、名取洋之助の名を冠したこの賞は、若手写真家の活動を奨励することを目的としています。

一方、笹本恒子写真賞は2016年に設立され、3年以上の活動実績を持つ現役の写真家を対象としています。この賞は、写真界における実力ある写真家を称えるとともに、彼らの今後の活躍を期待するものです。

歴代会長

日本写真家協会の歴代会長には、木村伊兵衛（1950-57年）、渡辺義雄（1957-80年）、三木淳（1980-88年）、藤本四八（1988-95年）、田沼武能（1995-2015年）、熊切圭介（2015-19年）、野町和嘉（2019-2023年）といった著名な写真家が名を連ねており、それぞれの時代において協会の発展に大きく寄与してきました。

まとめ

公益社団法人日本写真家協会は、長い歴史をもちながらも、現代の写真文化の変化に対応する形で活動を続けています。今後も日本の写真界を支え、発展させるために不可欠な存在であり続けることでしょう。

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