日本出版貿易

日本出版貿易株式会社の概要

日本出版貿易株式会社（にほんしゅっぱんぼうえき、英語名：Japan Publications Trading Co.,Ltd.）は、幅広い出版関連の輸出入および卸売を手掛ける企業です。本社は東京都千代田区に位置し、海外ではアメリカ（カリフォルニア州、ハワイ州）やイギリスに現地法人を持っています。1942年に設立された同社は、書籍や雑誌、音楽映像ソフトなど、多様なメディア製品を扱い、日本国内外での流通を支えています。

主要事業内容

同社の主要な事業は次の通りです。
1. 洋書・CD・DVDの輸入: 日本国外の読者や購入者に向けて、海外の書籍や映像商品を取り扱っています。
2. 日本の出版物の販売: 日本在住の外国人や日本人学校に対し、日本で発行された雑誌や書籍を提供しています。
3. 日本国外の書店や研究機関向けの取引: 小売店や図書館に対して、日本語の教材や書籍を供給しています。
4. 日本製CD・DVDと雑貨の輸出: 日本の文化や商品を海外に広めるため、実績を持つ輸出業務を展開しています。

歴史的背景

創業は1920年、横浜商事株式会社が設立され、この会社が後の日本出版貿易株式会社へと成長していく基盤となりました。1942年1月にビジネスを正式に開始し、同年2月には会社の設立登記を完了しました。しかし、1943年6月には戦争の影響により一時休業。戦後の1947年には貿易業務を再開し、1949年には外国書籍の輸入を開始しました。

1963年には東京証券取引所二部に上場し、1978年に上場を店頭管理銘柄に移行。また、1997年には店頭登録銘柄（後のジャスダック）に移行し、さらなる成長を図っていきました。

2009年には、大手出版取次のトーハンと資本業務提携を結び、2014年にはトーハンが持株比率を64.84%に達し、親会社となりました。2024年には東京証券取引所のスタンダード市場から上場廃止となり、株主の構成も大きく変化しています。

拠点情報

本社は東京都千代田区神田猿楽町に位置しており、国内の主要拠点として流山市にも事務所を設置。加えて、アメリカのカリフォルニア州とハワイ州、イギリスのロンドンにそれぞれ法人を持ち、国際的なビジネスを展開しています。

最後に

日本出版貿易株式会社は長い歴史を持つ企業であり、現在もさまざまな出版物を海外へ展開し、日本文化の普及に貢献しています。将来的には、さらなる国際的な取引を拡大し、多様なメディアの商品を提供していくことが期待されます。

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