日本医科大学多摩永山病院

日本医科大学多摩永山病院：地域医療を支える基幹病院

日本医科大学多摩永山病院は、東京都多摩市に位置する、学校法人日本医科大学が運営する総合病院です。1977年7月、多摩ニュータウンの医療ニーズに応えるべく、基幹病院として開院しました。以来40年以上にわたり、地域住民の健康を守り、高度な医療を提供し続けています。

病院の理念と診療体制

当病院は、「病める人の立場に立ち、安全かつ先進的な医療を実践する」「基幹病院としての役割を果たし、地域社会に貢献する」「良き医療人の育成に努める」という3つの理念を掲げ、日々の診療に取り組んでいます。

幅広い診療科を備え、総合診療科をはじめ、循環器内科、血液内科、腎臓内科、脳神経内科、呼吸器・腫瘍内科、消化器内科、精神神経科、小児科、皮膚科など、多くの専門医が在籍しています。外科系も充実しており、消化器外科、呼吸器外科、脳神経外科、整形外科、形成外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、乳腺科など、多岐にわたる手術に対応可能です。さらに、産婦人科、麻酔科、放射線科、放射線治療科、救命救急科なども設置され、地域住民のあらゆる医療ニーズに対応できる体制を整えています。

充実した医療設備と機能

当病院は、災害拠点病院、救命救急センター、臨床研修指定病院、エイズ治療拠点病院、特定疾患治療研究事業委託医療機関、小児慢性特定疾患治療研究事業委託医療機関、地域医療支援病院、東京都がん診療連携拠点病院としての指定を受けており、高度な医療設備と専門的な医療を提供しています。

患者さんの利便性を考慮し、病院内にはみずほ銀行のATMとファミリーマートが設置されています。また、クリスマスコンサートなどのイベントも開催しており、地域に開かれた病院を目指しています。初診の場合、紹介状がない場合は5,500円の費用がかかります。

移転計画の中止

開院から40年以上が経過し、施設の老朽化が問題視される中、2022年には多摩市諏訪二丁目への移転計画が持ち上がりました。しかし、資金調達等の問題から、2024年5月に移転計画は事実上中止となりました。現在は、現在の場所で、更なる医療サービスの向上を目指し、地域医療への貢献に尽力しています。

アクセス

京王相模原線、小田急多摩線永山駅から徒歩3分の好立地にあります。

沿革

1977年（昭和52年）7月：日本医科大学付属多摩永山病院として診療開始
1982年（昭和57年）11月：B棟工事完了
1998年（平成10年）3月：C棟工事完了
2004年（平成16年）3月：臨床研修医棟竣工
2006年（平成18年）4月：日本医科大学多摩永山病院へ改称

参考文献

日本医科大学校史編纂委員会『日本医科大学の歴史』学校法人日本医科大学、2001年

関連情報

* 東京都立多摩南部地域病院

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