日本口腔科学会

特定非営利活動法人日本口腔科学会

特定非営利活動法人日本口腔科学会（にほんこうくうかがくかい、英語名称：Japanese Stomatological Society; JSS）は、口腔科学領域の学術研究を専門とする日本の主要な学会の一つです。日本医学会の第31分科会に位置づけられており、口腔医学の発展と普及に中心的な役割を果たしています。

沿革

当学会の歴史は、大正時代にあたる1913年に創設された歯科医学談話会にその源流を遡ります。この談話会が発展・拡大を遂げ、1918年には日本歯科口腔科学会と改称されました。その後、第二次世界大戦後の1946年に現在の名称である日本口腔科学会と定められました。時代の変遷を経て、2004年11月26日には東京都から認証を受け、特定非営利活動法人（NPO法人）としての法的形態を備えることとなり、現在に至ります。

組織と運営

日本口腔科学会は、多数の専門家によって構成される学術団体です。2006年9月30日現在で3,803名の会員を有しています（※会員数は当時のデータ）。学会運営を担う役員としては、2015年時点では丹沢秀樹氏が理事長を務めていました。学会の最高意思決定機関である総会は原則として年1回開催され、会員が集い、学術発表や討議を行います。

学会の本部事務局は、〒135-0033 東京都江東区深川2-4-11 一ツ橋印刷株式会社 学会事務センター内に置かれています。

また、国内の各地域における活動を活発化させるため、以下の地方部会が設置されています。

北日本地方部会
関東地方部会
中部地方部会
近畿地方部会
中国・四国地方部会
九州地方部会

学術活動

本学会は、口腔科学における研究成果の発表、普及、および会員間の情報交換を促進するため、様々な学術活動を展開しています。その中心となるのが、年間を通じて行われる学術集会や、研究論文を掲載する学会誌の刊行です。

学会は、口腔科学の進歩に貢献した研究や、優れた発表を行った会員を顕彰するため、以下の学会賞を設けています。

日本口腔科学会学会賞奨励賞
日本口腔科学会学会賞優秀発表賞

これらの賞は、特に若手研究者の育成や研究意欲の向上に寄与しています。

学会誌

学会誌の刊行は、研究成果を共有し、学術情報の流通を図る上で極めて重要です。日本口腔科学会は、二種類の学会誌を刊行しています。

1. 『日本口腔科学会雑誌』
主に日本語の論文を掲載する機関誌であり、年間4回刊行されています。国内の口腔科学研究の動向を知る上で重要な媒体です。
ISSN: 0029-0297
全国書誌番号: 00018538
OCLC Number: 73152827

2. 『Oral Science International』
国際的な情報発信を目的とした英文誌で、年間2回刊行されています。このジャーナルは、学術プラットフォームであるJ-STAGE上で全文が公開されており、国内外の研究者が容易にアクセスできるようになっています。
ISSN (Print): 1348-8643
ISSN (Online): 1881-4204
OCLC Number: 276224187 (Print) / 212373071 (Online)

加盟団体

日本口腔科学会は、口腔科学分野だけでなく、広範な医学・歯学領域の発展に貢献するため、以下の主要な学術団体や連合会に加盟し、連携を図っています。

日本医学会
外科系学会社会保険委員会連合
歯学系学会社会保険委員会連合
日本歯学系学会協議会

これらの活動を通じて、日本口腔科学会は口腔科学の研究推進、教育普及、そして医療・保健への貢献を目指しています。

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