日本大学工学部・大学院工学研究科

日本大学工学部について

日本大学工学部（にほんだいがくこうがくぶ）は、土木工学、建築学、機械工学、電気電子工学、生命応用化学、情報工学の6つの学科から成る工学を専門にした学部です。また、大学院には工学研究科が設置されており、理論や実践技術を深めるための学びが提供されています。工学部は福島県郡山市に位置し、放送大学との単位互換制度もあり、教育の幅を広げています。

ロハスエンジニアの育成

近年、持続可能な開発として注目されるロハス（LOHAS）に関連した工学技術の重要性が増しています。この流れを受けて、日本大学工学部ではロハスエンジニアの育成に力を入れています。2009年には「ロハスの家1号」を建設し、2010年にはその第2弾も完成しました。これにより、ロハスの理念に基づいた工学の教育環境が整えられ、持続可能な社会を意識した教育が実践されています。さらに、同学部では省エネルギー型の雨水再資源化システムや、医療関連の研究として乳がんチェッカーや遺伝子解析装置の開発が行われています。

歴史的背景

この学部の歴史は1889年に設立された日本法律学校にさかのぼります。1903年には日本大学に改称され、1928年には工学部が設立されました。その後、1949年に日本大学第二工学部が設立されるなど、数回の名称変更を経て現在の工学部が設立されました。工学部は、その後もさまざまな学科を増やし、特に情報工学科の新設や大学院課程の充実が行われてきました。2020年には台風19号の影響でキャンパスが浸水するなど、自然災害による影響も体験しました。

教育課程と認可免許

日本大学工学部では、学生が取得可能な教員免許状についても講じています。中学校や高等学校で教えるための教諭免許状を各学科で取得することができます。特に理科や数学に関しては全学科で取得可能であり、技術に関しては技術科目を選ぶことができるなど、幅広い分野での選択肢が存在します。大学院では、さらなる専門性を持った教員免許状を取得するチャンスもあり、学生は教育分野でも活躍の場を見出せます。

先進的な研究環境

工学研究科では、産業界との連携を深めることにより、独自の研究や開発に取り組んでいます。特に、環境保全や持続可能な社会に向けた研究が進められ、他の学問分野とのオープンな協力関係が築かれています。さらには、次世代工学技術研究センターが設置され、ここでも最先端の技術開発が行われています。

キャンパス施設

キャンパス内にはさまざまな教育・研究施設が整備されており、本館や新しい教室棟、図書館など、多機能な空間が広がっています。さらに、体育館やグラウンド、部室も用意されており、学生はクラブ活動やスポーツを通じて充実した学生生活を送ることができます。また、70号館には学生食堂やカフェテリアも併設されており、学びや社交の場となっています。

日本大学工学部は、ろあスに基づいた教育を核とし、実践的かつ先進的な研究を行うことで、持続可能な社会を支える技術者の育成に努めています。

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