日本大学生物資源科学部・大学院生物資源科学研究科及び獣医学研究科

日本大学生物資源科学部

日本大学生物資源科学部は、国内外での生物資源に関連する教育と研究を推進するために設立された学部です。この学部は、日本大学農学部と東京獣医畜産大学の合併から生まれた日本大学農獣医学部を起源としており、現在では高度な専門知識を持つ人材の育成を目指しています。教育の柱は「環境科学」、「生命科学」、「資源生産科学」の3つで、これらを通じて自然環境との共生を重視したプログラムが組まれています。

キャンパスの施設と環境

湘南キャンパスは、東京ドームの約12個分に相当する広大な敷地を持ち、緑に囲まれた美しい環境です。キャンパス内には、教育棟、図書館、体育館、食堂などの施設の他、農場や演習林、動物病院、博物館、実習場、研究センターなども揃っています。また、水上演習林や下田臨海実験所、富士自然教育センターなど、外部の学習施設も充実しており、学生たちは多様な環境で学ぶことが可能です。

教育と研究の取り組み

生物資源科学部は、21世紀COEプログラムに2年連続で採択されており、国際的な研究水準の向上を目指しています。このプログラムでは、生物資源に関する新たな研究を促進するための支援が行われており、日大資源は「環境の日大」として高く評価されています。具体的な研究テーマには、微生物を活用した資源開発や環境修復技術の開発、再生医療に関連する脱分化脂肪細胞の研究などが含まれています。

環境科学と生命科学の研究

この学部では、環境の保全や生命科学の応用に関する研究が積極的に行われています。特に、野生動物の保全を目的とした研究や、バイオリソースとしての微生物による新しい素材の生産技術の開発など、広範囲にわたるテーマが取り上げられています。たとえば、ニホンウナギの産卵地点を特定する研究や、人獣共通感染症に関する研究も進められています。

学部の歴史と進化

生物資源科学部は、長い歴史を持つ組織であり、1907年に設立された東京獣医学校を起源とし、それ以来様々な変遷を経て現在の形になりました。1943年に農学部が設立され、1951年には獣医学科が設けられ、その後も学部内の体制や学科が改編され続けてきました。1996年には生物資源科学部として再編され、より専門的な教育を行う体制が整いました。

学際的な学科構成

2023年4月からは新たに9つの学科が設置され、各領域での専門性が高められました。バイオサイエンス、動物学、海洋生物学など、幅広い分野で学際的なアプローチを促進しています。また、獣医学科や食品ビジネス学科など、専門的な職業に直結する学科もあり、実践的な教育環境が整っています。

学生生活とイベント

学部では、毎年10月下旬に「藤桜祭」が開催され、学生たちによるフリーマーケットや音楽コンサートなど、地域との交流を深めるイベントが企画されます。このfestivalは多くの来場者を集め、学生が積極的に参加する場となっています。

交通アクセス

湘南キャンパスは、神奈川県藤沢市に位置し、小田急江ノ島線の「六会日大前駅」から徒歩5分でアクセス可能です。通学の便が非常に良い立地にあり、学生にとって非常に恵まれたキャンパス環境です。

日本大学生物資源科学部は、環境と生物資源の共生を意識した教育と研究を行っており、これからも多くの優れた人材を輩出し続けることが期待されています。

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