日本女医会

日本女医会について

日本女医会（Japan Medical Women’s Association）は、日本の女性医師（女医）によって構成される職能団体です。1902年に、近代女性医師の先駆者である吉岡彌生や荻野吟子らによって設立されました。機関誌として「日本女医会誌」を発行しており、本部は東京都に置かれています。公益社団法人としての活動を行っています。

歴史

設立当初から、女性医師の地位向上と社会貢献を目的として活動してきました。第二次世界大戦以前には、日本の有力な婦人団体の一つとして認識され、1937年には女性団体が結集した日本婦人団体連盟にも加盟しました。
戦後、1969年に法人化し、2012年には公益社団法人へと移行しました。国際女医会にも加盟しており、これまでに小野春生（小児科医）と平敷淳子（放射線科医）の2名が国際女医会の会長を務めています。また、1976年と2004年には、東京で国際女医会議を開催しています。

現在の活動

2012年時点での会員数は1597名です。女性医師の活動支援だけでなく、公衆衛生に関する啓発活動、女性の権利尊重、そして日本社会におけるジェンダー平等の実現に向けた活動を展開しています。

2018年に発覚した[[医学部不正入試問題]]に対しては、「時代に逆行している」として強く抗議しました。また、「女性だから離職するのではないか」という懸念に対し、「女性も離職せずに働ける職場環境を整えるべきだ」と主張し、医療現場におけるジェンダー平等への取り組みを強く訴えました。

主な活動と取り組み

学術研究助成: 女性研究者を対象とした学術研究の助成を行っています。
女性医師支援: シンポジウムや交流会などを開催し、女性医師のキャリア形成とネットワーク構築を支援しています。
顕彰活動: 「日本女医会吉岡彌生賞」と「日本女医会荻野吟子賞」を設け、女性医師の功績を称えています。
医療研修: 女性、障害者、高齢者など、さまざまな立場の人々に対する医療的ケアに関する研修事業を実施しています。
小児救急支援: 小児救急に関する情報提供や冊子配布、保育園などでの女性医師による講演会開催を支援しています。
地方支部運営: 各地方支部の運営と意見交換会を通じて、地域に根ざした活動を展開しています。
国際協力: 国際婦人年連絡会や国連NGO国内女性委員会などの国際的な組織に参画し、連携した活動を行っています。

関連団体

日本女医会は、以下のような多くの団体と連携しながら、女性の医療分野における活躍を支援しています。

東京女子医科大学
日本女性法律家協会
女性科学研究者の環境改善に関する懇談会
日本女性科学者の会
日本女性技術者フォーラム
日本医師会女性医師支援センター
女性歯科医師の会
日本女性薬剤師会
全国男性看護師会

その他の関連事項

リプロダクティブ・ヘルス・ライツ
女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約
医学における女性
医療崩壊#女性の職場復帰支援体制の不備

外部リンク

公益社団法人 日本女医会
公益社団法人 日本女医会 (@jmwa1902) - X（旧Twitter）

日本女医会は、女性医師がより働きやすい社会を実現するために、これからも活動を続けていきます。

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