日本映画監督協会

日本映画監督協会について

協同組合日本映画監督協会（英: Directors Guild of Japan、略称: 監協）は、映画監督による職能団体であり、日本の映画及び映像産業の進展を促すことを主な目的としています。監督たちの地位の向上を目指す活動や、映画文化の発展に寄与するために設立されました。

設立の背景

監協の設立は、1936年2月26日に東京で行われました。この日は、大雪が降り、また日本国内では二・二六事件が起こった波乱の時期でもありました。設立の発起人には、映画界の著名な監督である伊藤大輔や小津安二郎、成瀬巳喜男など、23名の監督たちが名を連ねています。彼らは、当時珍しかった留学経験を持つ映画監督たちであり、ウエスタンスタイルの協会設立を目指したのでした。

監協の設立は、当時の日本において非常に革新的な試みでした。国家が組合や結社に神経を尖らせていた時代にあって、監督たちが結集して職能を守るために行動を起こすのは、確固たる意志を持った行動だったと言えるでしょう。

過酷な時代の影響

設立後、監協は映画監督たちの活動の場として機能し、多くの団体設立を促進しました。しかし、1943年に始まった戦争によって、監協も解散を余儀なくされ、全ての映画関連団体は「映画人協会」に統合されてしまいました。戦争の影響で映画界の状況が厳しくなった時代が続きましたが、1949年になってようやく監協は再結成されました。

活動とエピソード

監協の活動は多岐にわたりますが、いくつかのエピソードが特に有名です。ある晩、監督たちが集まった酒席で、小津安二郎がエジソンの発明について語り始めました。この会話がエスカレートして、監協主催の「エジソン祭り」を開催しようという話になり、その後成瀬巳喜男の提案で「NG祭り」に改名されることに。映画現場でNGが多く出ることを冗談めかして供養するパーティーが毎年恒例になり、稲垣浩はその意義を「監督たちが年に一度、礼節を持ってお詫びする場である」と述べています。

記念事業

監協は2006年に70周年を迎え、その記念として映画『映画監督って何だ!』を製作しました。作品には多数の協会員監督が出演し、その存在感が話題を呼びました。このように、監協は昭和から続く日本の映画監督たちの重要な存在であり、これからも映画界の発展に貢献し続けることが期待されています。

歴代理事長と歩み

監協の歴史には数々の著名な監督が関わっており、彼らのリーダーシップのもと、さまざまな課題を乗り越えてきました。監協の設立から現在にかけて、映画監督たちはその専門性を活かし、より良い映画作りに向けた道を模索し続けています。

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