日本書籍出版協会

一般[[社団法人]]日本書籍出版協会（JBPA）について

一般[[社団法人]]日本書籍出版協会（Japan Book Publishers Association）、略称「書協」または「JBPA」は、日本の書籍出版業界における重要な業界団体です。この協会は、書籍を刊行する出版社によって構成され、出版業界全体の発展と、より豊かな出版文化の創造に貢献しています。日本雑誌協会、日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会と並び、「出版四団体」の一つとして知られています。

協会の主な活動

日本書籍出版協会は、会員社だけでなく、非会員社に対しても門戸を開き、出版物の登録や展示会への参加を積極的に受け入れています。具体的には、以下のような事業を展開しています。

日本書籍総目録の運営: 出版社が提供する情報を基に、日本国内で刊行された書籍のデータベース「日本書籍総目録」を管理・運営しています。このデータベースは、出版情報のインフラとして、書籍の検索や流通に不可欠な役割を果たしています。会員社だけでなく、非会員社のデータも積極的に登録を受け付けており、出版業界全体の情報共有を促進しています。
出版情報提供: 「日本書籍総目録」のデータを活用し、書籍検索サイト「Books.or.jp」、インターネット書店、取次会社などに情報を提供しています。
近刊情報誌『これから出る本』の発行: 1976年に創刊された近刊情報誌『これから出る本』は、書店で無料配布され、出版業界の最新情報を読者に届けてきました。会員社の新刊情報を掲載してきましたが、2023年12月をもって休刊となりました。
出版契約書の提供: 出版契約に関する各種フォーマットをインターネットを通じて無料で提供し、出版契約における透明性と公平性を促進しています。
専門知識の提供: 出版営業、出版用語、翻訳出版、国際共同出版、税務会計、出版契約など、出版に関する専門知識をまとめた書籍を発行し、出版業界全体の専門性を高める活動を行っています。
東京国際ブックフェア（TIBF）の開催: 1984年から「日本の本展」として始まり、1992年からは「東京国際ブックフェア」と名称を変更し、現在では毎年開催されています。このブックフェアは、国内外の出版社が一堂に会し、出版物の展示や商談が行われる場として、出版業界における国際交流を促進しています。

協会の歴史

日本書籍出版協会は、1957年3月に181社を会員として設立されました。設立以来、出版業界の発展と文化振興に寄与するため、さまざまな事業を展開してきました。以下に主な沿革を示します。

1957年3月: 181社で設立。
1958年3月: 『日本総合図書目録』の刊行を開始。
1958年4月: 国際出版連合（IPA）に加盟。
1965年4月: 文部省より社団法人の許可を得る。
1976年5月: 近刊情報誌『これから出る本』を創刊。
1977年10月: 『日本書籍総目録』を刊行。
1984年5月: 第1回「日本の本展」を開催（後の東京国際ブックフェア）。
1990年12月: 出版者著作権協議会（現在の出版者著作権管理機構）を他の出版関連団体と共同で設立。
1994年1月: アジア・太平洋出版連合（APPA）の設立に参加し、加盟。
1997年9月: 『日本書籍総目録』をデータベース化し、インターネット上で検索できるサイト「Books」を公開。
2007年3月: 創立50周年を迎える。
2013年: 一般[[社団法人]]に移行。
2018年11月: 千代田区神田神保町に移転。
2023年12月: 近刊情報誌『これから出る本』が休刊。

協会の組織

協会は理事長、副理事長、専務理事、常任理事、理事、監事によって構成されています。

現在の役員

理事長: 小野寺優（河出書房新社）
副理事長: 井村寿人（勁草書房）、野間省伸（講談社）、相賀昌宏（小学館）、山本憲央（中央経済社ホールディングス）、成瀬雅人（原書房）
専務理事: 樋口清一（兼事務局長 常勤）
その他、常任理事、理事、監事については、詳細なリストをご参照ください。

まとめ

一般[[社団法人]]日本書籍出版協会は、日本の出版業界を支える重要な団体として、出版情報のインフラ整備、専門知識の提供、出版業界の国際交流など、幅広い活動を展開しています。出版文化の発展に貢献するその役割は非常に大きく、今後の活動にも注目が集まります。

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