日本水道協会

公益社団法人日本水道協会について

公益社団法人日本水道協会（JAPAN WATER WORKS ASSOCIATION）は、日本の水道事業を支える公益法人です。水道技術に関する調査研究、水道用品の規格制定、職員や会員向けの研修事業、水道に関する書籍の出版など、幅広い活動を行っています。

組織と運営

本協会は、東京都知事が会長を務めていますが、これは非常勤であり、代表権は有していません。全国に7つの地方支部、46の都府県支部、そして5つの北海道地区協議会を擁しており、全国的なネットワークを形成しています。

本部の所在地は、東京都千代田区九段南にあり、水道に関する様々な活動の拠点となっています。

歴史

協会の歴史は古く、1904年に「上水協議会」として設立されたのが始まりです。その後、1932年に「社団法人水道協会」として法人化され、1956年に現在の「社団法人日本水道協会」に改称されました。2013年には、公益社団法人へと移行し、公共性の高い事業をさらに推進しています。

主な事業内容

本協会は、以下の３つを柱に事業を行っています。

1. 水道経営に関する調査研究

水道事業体の経営、技術、衛生に関する調査や助言を行っています。会員からの委託を受け、アドバイザーが経営相談や法律相談にも対応しています。また、水道に関する広報活動も積極的に展開しており、ポスターやパンフレット、ビデオなどを通じて、国民の水道への理解を深める活動を行っています。

2. 水道技術に関する調査研究

水道技術の向上を目的とした活動も重要です。工務常設調査委員会、衛生常設調査委員会、特別調査委員会などを設置し、技術的な問題の解決に取り組んでいます。工務常設調査委員会は、水道に関する技術的な検討を行い、その結果を全国の水道事業体に提供しています。衛生常設調査委員会は、水道用薬品や水質に関する規格の審議、日本の水道に関する生物や上水試験の方法などに関する書籍を発行しています。

3. 研修事業

水道技術者の育成にも力を入れており、配管技術・技能の向上を目的とした講習会を実施しています。配水管の工事や設計に携わる技術者を対象とした、配管設計講習会や配水管工技能講習会などを行っています。さらに、水道施設の維持管理に関わる技術力を評価・認定する制度も設け、水道事業体や民間企業の技術者の能力向上を支援しています。

主な発行図書

本協会は、水道に関する様々な技術書を発行しています。

『配水管および給水装置の表示標準』：配水管や給水装置の記号や符号の表示基準を定めた技術書です。
『水道藻類分類解説』：水道に関する生物、特に藻類の分類に関する解説書です。
『水道施設設計指針（2012年版）』：水道施設の計画や設計における基準を示した指針書です。

これらの書籍は、水道技術者にとって重要な参考資料となっています。

その他

過去には、2014年から2016年にかけて作成された独特なポスターが話題となりました。

関連情報

協会の活動に関わる情報として、以下の項目も参考になります。

水道：協会の活動の基盤となる、水道事業全般に関する情報
上[[水道]]：生活用水を供給する上[[水道]]に関する情報

組織に関わった人物

過去に協会に貢献した人物として、以下の方がいます。

元専務理事：川北和徳, 赤川正和, 御園良彦
元理事長：尾﨑勝, 吉田永

外部リンク

公益社団法人日本水道協会

本協会は、水道技術の発展と水道事業の健全な運営を支える重要な役割を果たしています。

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